名古屋市営地下鉄の駅名改称対象は4駅

 名古屋市の中村区役所は、名古屋市交通局桜通線の中村区役所のすぐ近くにありますが、2023年1月に移転する予定です。東山線の本陣の近くに移転します。

 この区役所の移転をきっかけに、いくつかの駅の改称の話が出ています。改称の候補に挙げられたのは中村区役所のほか、本陣、市役所、浅間町、伝馬町、桜山。名古屋市交通局は懇談会を開き、この6駅のうち、中村区役所、本陣、市役所、伝馬町の4駅について改称を検討することにしました。4駅の駅名変更案については、メールやはがきで募集を受け付けます。3月15日必着です。

 その後名古屋市交通局は改称についての審議を行い、2021年1月上旬までに新駅名を決定します。駅名の改称をするためには、ICカード全国相互利用協議会との協議を改称の2年前に始める必要があるからです。つまり、改称は区役所が移転する2023年1月ということになります。
(参考:名古屋市交通局ホームページ https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/SUBWAY/TRP0003890.htm、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2020/02/17/331785.html)

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名古屋市の「敬老パス」、JRや私鉄にも拡大

 65歳以上の名古屋市民なら年間最大5000円というわずかな負担で名古屋市交通局の地下鉄やバス、あおなみ線が乗り放題になる、「敬老パス」

 ただし、「敬老パス」は名古屋市交通局の路線がないところでは意味がありません。そこで「敬老パス」の適用範囲を拡大することになり、2022年2月から名古屋市内のJR東海、名鉄、近鉄でも乗ることができるようになる予定です(乗車駅と降車駅がともに名古屋市内であることが必要です。なお、名鉄はこれまででもごく一部で利用できました)。JR東海、名鉄、近鉄の乗車に関しては、「敬老パス」にチャージされた分からいったん支払い、名古屋市が2か月ごとにまとめて返還することになります。

 ただ、対象路線を増やすと、その分名古屋市の負担は増えます。対象路線の拡大によって「敬老パス」の利用者は約1.1万人増え(現在は33万人です)、8.9億円が必要になります。名古屋市は負担の上限額を145億円(消費税を10%としています)としたいので、これまで制限がなかった利用回数に制限を設けます。

 新たに設ける制限は年間700~800回にするようです。ちなみに、2018年2月までの1年間で、1人当たりの平均は約210回です。結構多く、定期券みたいに毎日使わないと制限には達しません。制限を設けても結構緩いです。そして、年間利用回数が2000回を超える人は498人いて、一番多い人は4350回です。1日当たりにすると12回です。さすがに名古屋市議会から不正使用が疑う声が出ています。
(参考:朝日新聞10月12日朝刊 中部14版、中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019101090003536.html)

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「愛知DCフリーきっぷ」発売

 2018年10月から12月にかけて行われる、「愛知デスティネーションキャンペーン」。これに合わせてフリーきっぷを発売するという話はありましたが、このたび、正式にJR東海からフリーきっぷの発売の話がなされました。

 フリーきっぷの名前は「愛知DCフリーきっぷ」と言います。愛知県内のすべての鉄道路線と主な観光地へのバスが連続2日間乗り放題(JRや近鉄の特急に乗る場合は特急券が必要で、名鉄の特別車に乗る場合は特別車両券が必要です)で、大人4000円、子供2000円です。JR東海は東海道線二川-岐阜間、中央線多治見-名古屋間、関西線名古屋-桑名間、武豊線、飯田線豊橋-東栄間、高山線岐阜-美濃太田間、太多線に乗ることができます。近鉄は近鉄名古屋-桑名間、ガイドウェイバスは鉄道部分のみ、あと名鉄、名古屋市営地下鉄、あおなみ線、愛知環状鉄道、豊橋鉄道、東海交通事業、リニモは全線乗ることができます。旅行商品とセットのかたちで主な旅行会社から発売されるほか、「エクスプレス予約」、「スマートEX」で愛知県を訪れる人に対しても発売します。利用期間は10月1日から12月31日までです(12月30日利用開始分まで)。また、名古屋城など愛知県内約40か所の観光施設などの入館料金等が割引になります。

 「愛知デスティネーションキャンペーン」関連としては、次のようなものもあります。中央線を走る313系8000番台(3両編成)に、「名古屋おもてなし武将隊」のうち、三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)を各車両ごとにラッピングします。三英傑のほかに、愛知県内の有名観光地や「愛知デスティネーションキャンペーン」のロゴマークもデザインしています。このラッピングされた車両は、「愛知デスティネーションキャンペーン」の開催を記念した観光列車に使われますが(愛知環状鉄道にも乗り入れる予定です)、観光列車を運転しない日は中央線の定期列車として使われます。
(参考:JR東海ホームぺージ http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000037799.pdf、http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000037804.pdf)

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名古屋近郊を一日散歩

 5月2日のことですが、名古屋近郊の鉄道に色々乗ってきたので、その時の様子を書きます。


 「ICOCA」を持って岐阜9:09発の多治見行きに乗る。キハ75の2両編成である。正直なところ、まだ乗ったことがない、ロングシートのキハ25に乗ってみたかったが、次の機会にしよう。2人掛けの座席に1人ずつぐらい座った状態で発車。各駅ともに少ないながらも乗り降りがあるが、名鉄との乗り換えである鵜沼での乗車が目立つ。

 美濃太田で20分以上の長い停車、客はほとんど降りる。車内にはほとんど残っていない。また美濃太田までは車掌が乗っていたが、ここからはワンマンになる。ホームの端に駅弁の売店があり、せっかくだから買い求める。「松茸釜めし」だ。駅弁のある駅は珍しく、あるときに買っておかないといけない。いきなり潰れてしまうこともあるからだ。ガラガラになってしまったキハ75だが、美濃太田を出てからは乗る人が多く、相席は少ないものの、座席はほぼ埋まっていた。岐阜を出たときと同じような状態だ。多治見で中央線に乗り換えるが、乗り換え時間が短く、慌ただしい。乗った中央線の列車(多治見10:37発)は、元「セントラルライナー」用の車両だった。

 高蔵寺で愛知環状鉄道に乗り換え。事前に金券ショップで株優を買っておいたので、それを使って乗る。片道870円のところ、650円で乗ることができるのだからお得だ。それにしてもJRや大手私鉄ならともかく、上場していない愛知環状鉄道の株優が金券ショップで売られているのは不思議だ。どこから流出したのだろうか? 高蔵寺10:55発はセミクロスシートの4両編成(愛知環状鉄道の車両は大半がセミクロスシートだが、ごく少数、ロングシートのものもある)。青い帯の車両と緑の龍みたいに見える帯の車両の2種類があるが、後ろの緑のにする。4両もあるため、車内はガラガラ。愛知環状鉄道は大半が単線だが、日中でも16分間隔で走っているので、しょっちゅうすれ違う。2両が適正なところだが、運用の都合で仕方がないのか? 終点の岡崎では愛知環状鉄道専用のホームに停まるが、中間改札はない。このまま愛知環状鉄道にICカードを導入したら、岡崎-高蔵寺間を愛知環状鉄道に乗ったかJRに乗ったか区別がつかない。高蔵寺に中間改札を置くスペースはないし、少ないとはいえ直通列車もあるから、岡崎に置くしか方法はない。どうするのだろうか? 蒲郡までの東海道線で美濃太田で買った駅弁を食べる。

 たまには外に出てみようと、風が強く、しかも小雨が降る中、竹島の入口まで歩く。蒲郡からは名鉄。13:11発の吉良吉田行きに乗る。2両編成のワンマンカー。始発の蒲郡と終着の吉良吉田以外は無人駅なので、後ろの車両の扉は開かない。高校生などが乗っていたが、彼らはしばらくすると降り、2両に10人もいないようになった。スーツ姿の人はもちろんいない。残念ながらこれが現実なのだろう。

 終点の吉良吉田に到着。碧南方面への列車が発着していたホームに到着する。吉良吉田で降りる人も名古屋方面に行く人も中間改札を通らないといけない構造になっている。ここで無人駅だらけの穴を塞ぐのだ。吉良吉田から乗るのは、4両編成の急行弥富行き。2人で座るには窮屈なクロスシートのある車両だ。ただ、少ないながらも通過駅があるので、スピード感はある。名古屋本線に入り、知立で乗り換える。猿投まで乗る三河線は朝夕のラッシュも昼間も関係なく15分間隔。昼間は2両編成だが、混む時間は2本つないで、4両編成にする。私が乗った知立14:35発も終着の猿投で増結して4両編成になって知立に戻っていった。

 猿投でそのまま折り返すのは面白くないので、バスを使う。(名鉄豊田線の)浄水駅と足助を結ぶバス、さなげ・足助線は、途中、愛環四郷駅と猿投駅を経由する。日中も1時間に1本あり、猿投駅から愛環四郷駅までの運賃は100円。10分待てばバスが来るので、バスを待つ。猿投駅15:20発のバスは時間通りにやって来た。かわいらしい小さなバス。客が私を含めて3人しかいないのは残念。意外なことに交通系ICカードが使えるので、「ICOCA」で支払う。ちなみに愛知環状鉄道の四郷は、バスが停まるロータリー、駐車場、駐輪場しかない。店の類は全くないのだ。その四郷から愛知環状鉄道に乗って新上挙母まで行く。

 駅員に聞いた通りに行くと、名鉄の上挙母まですんなりと行くことができた。上挙母から15:56発の猿投行きに乗ったが、4両編成になったにもかかわらず、1時間ほど前に乗った列車(知立14:35発のこと。上挙母14:56発となる)よりも混んでいる。高校生の下校時間か? 次の豊田市で豊田線に乗り換え。16:11発の上小田井行きに乗ったが、ひと駅ごとに大学生が乗ってきて、つり革も埋まっていった。

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名古屋弁での駅アナウンス、名古屋市営地下鉄で26日から

 名古屋市交通局は3月26日から、市役所など5駅において、名古屋弁での駅アナウンスを行います。

 名古屋弁でアナウンスを行うのは、市役所(北改札口にて名古屋城を案内)、神宮西(中改札口にて熱田神宮を案内)、伝馬町(中改札口にて熱田神宮を案内)、東山公園(西改札口にて東山動植物園を案内)、星ヶ丘(西改札口にて東山動植物園を案内)の5駅。朝夕のラッシュ時間を避けた、昼間(観光施設への来場者が多い、12~14時ごろ)に案内放送を実施します。15秒ぐらいの短い内容で、話し手はフリーアナウンサーの蟹江篤子氏です。

 実は、名古屋弁には3つのタイプがあるようです。今回の駅アナウンスで使われるのは、かつて城下町の町人が使った、「上町<うわまち>言葉」です。上品に聞こえるからです。ほかには武家言葉、下町言葉があります。河村市長が話す名古屋弁は、下町言葉です。
(参考:名古屋市交通局ホームぺージ http://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/ENJOY/TRP0003139.htm、朝日新聞ホームぺージ https://www.asahi.com/articles/ASL3M4HRBL3MOIPE01J.html、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20180320/ddq/041/040/007000c)

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名古屋市営地下鉄東山線栄駅拡張か&土曜日も終電延長へ&1日乗車券24時間に

 名古屋市営地下鉄について、いくつかの話題をまとめて書きます。

 東山線栄駅は1日の乗降客数が約15万人。最初につくった路線で、しかも名城線との乗り換え階段があるためホームが狭く、朝夕は特に混雑します。そのため、栄駅のホーム拡張等の検討を行うようですが(2日の名古屋市議会本会議で明らかになりました)、駅の周りに地下街があり、簡単には拡張できないようです。

 同じく東山線についてですが、2014年7月から金曜日と祝日前日は終電を45分繰り下げています。東西方向ともに、最終の発車時刻は栄1:01です。これを拡大する動きがあるようです。5日の名古屋市議会本会議で明らかになったのですが、名古屋市は外国人観光客による消費額を増やすのを目的として、東山線の終電延長を土曜日にも拡大することを考えています。ちなみに、終電の延長によって、人件費などで年間700万円の赤字が生じているとのことです。

 最後に地下鉄全体の話。1日乗車券はたいてい、始発から終電までの間が有効となります。夕方近くに使い始めても、終電までしか使えません。そこで以前にも取り上げた1日乗車券の24時間化ですが、2018年度に機械の改修を行い(かなり大規模なものになるようです)、2019年度から実施します。なお、「バス・地下鉄全線1日乗車券」や「ドニチエコきっぷ」のように、バスも使えるものは従来通りで、24時間化の対象にはなりません。なお、すでに1日乗車券の24時間化を行っている事業者の中には、東京メトロがあります。2016年3月に24時間化を実施しましたが、東京メトロによれば、2016年度の1日乗車券の売上は2015年度に比べて36.7%増えました。ただ、この比較は2015年度と2016年度の1日乗車券の売上枚数を単純比較したもので、厳密な比較というわけではありません。

(追記)
 名古屋市交通局の1日乗車券の24時間化は、2019年5月27日から行います。
(参考:東海テレビNEWS http://www.tokai-tv.com/tokainews/article.php?i=48946&date=20180302、CBC NEWS http://hicbc.com/news/detail.asp?id=00046248、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/79745、名古屋市交通局ホームページ https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/TICKET/TRP0003667.htm)

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「愛知デスティネーションキャンペーン」で愛知県内10社乗り放題のフリー切符

 以前にも出たですが、2018年の10月から12月にかけて、愛知県を対象にしたデスティネーションキャンペーンを行います。「愛知デスティネーションキャンペーン」です。愛知県が対象になるのは、愛知万博が開催された2005年以来です。

 この「愛知デスティネーションキャンペーン」期間中、JR東海は愛知県内にある10の鉄道会社に乗り放題のフリー切符を発売する計画です。JR東海、名鉄、近鉄、地下鉄のほか、あおなみ線、ガイドウェイバス、リニモ、東海交通事業、愛知環状鉄道、豊橋鉄道にも乗ることができるようです。県内すべての鉄道会社に乗ることができるのです。どんな切符になるのでしょうか? 値段はそれほど高くはないのでしょうか?

 またJR東海は、おもてなし武将隊などとタイアップした観光列車を走らせる予定です。JR東海の路線だけでなく、愛知環状鉄道にも乗り入れることを考えているようです。
(参考:毎日jp https://mainichi.jp/articles/20171101/ddl/k23/040/213000c)

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名古屋市交通局の一日乗車券、「敬老パス」、ガイドウェイバスの動き

 名古屋市交通局の話題をいくつか。いずれも6月21日の名古屋市議会本会議で出た話です。

 名古屋市交通局には1日乗車券がありますが、そのうちの地下鉄に乗り放題の1日乗車券(740円)について、有効期限を東京メトロのように、使用開始時から24時間に変えることを検討することを明らかにしました。2020年の東京オリンピックまでに実施することを目指しています。現行だと夕方に1日乗車券を買っても終電までしか使えませんが、24時間有効だと、翌日の午前中もそのまま使えます。名古屋に遊びに来た観光客にはうれしいサービスです。

 65歳以上の名古屋市民だと大変お得なのが「敬老パス」。年1回1000~5000円というわずかな負担金で市営地下鉄や市営バスが乗り放題となります。そして高齢者でこのところ問題になっているのが、高齢ドライバーが起こす事故の問題。運転免許を取るにはそれなりの練習が必要ですが、その後の更新は非常に簡単で、技量が落ちていてもなかなか返納してくれません。そこで名古屋市交通局は自主返納を促進させるため、自主返納をした人は1回だけ負担金をなしにすることを考えています。確かに自主返納を促すには有効な策でしょうが、低所得者や障害者でない限り、運転免許証の自主返納をしないと「敬老パス」を与えないというのも一つの策かもしれません。

 最後に紹介するのが、バスの自動運転の話。バスの運転士不足は深刻な問題で、事業者の頭の痛いところです。とは言っても、研究はいろいろ行われているものの、歩行者もほかの車も通る一般道でバスの自動運転を行う技術はまだ確立していません。しかし名古屋市にはバスしか通らない道があります。正確には鉄道の一種ですが、ガイドウェイバスの大曽根-小幡緑地間です。ここで2018年度にバスの自動運転の実験を行います。バスに特別な装置を取り付け、自動で加速や減速を行います。安全性やバス停を定時に発着できるかどうかを検証します。実験の具体的な内容や時期、費用の負担(国の補助金があるのでしょうか?)についてはこれから決めます。
(参考:朝日新聞6月22日朝刊 中部14版)

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市役所を名古屋城に改称か?

 名古屋城の最寄り駅は名古屋市営地下鉄名城線の市役所。観光客にとってはわかりにくいところもあります。

 そこで市役所の駅名を改称するという話が出ています。3月10日の名古屋市議会で議員の質問に答えるかたちで河村名古屋市長が発言した内容によれば、新駅名の案には、名古屋城・市役所、名古屋城(市役所)などが挙がっているようです。

 もっとも、すぐに改称できるわけではありません。第三者委員会での協議が必要ですが、費用もそれなりにかかります。ICカードなどのシステム改修や案内板の変更で、約3.6億円かかるようです。
(参考:毎日jp https://mainichi.jp/articles/20170311/k00/00m/040/062000c、朝日新聞ホームぺージ http://www.asahi.com/articles/ASK3B42WGK3BOIPE00R.html)

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名古屋市「敬老パス」、名古屋市営地下鉄、市バス等以外に広げるとさらなる負担増

 65歳以上の市民ならば、年間1000~5000円というわずかな負担だけで市営地下鉄、市バス、ガイドウェイバス、あおなみ線が乗り放題となる名古屋市の「敬老パス」。高齢化で利用者はどんどん増え続け、2016年12月の利用者は約33万人にもなっています。「敬老パス」にかかる名古屋市の事業費は2017年度で140億円にもなり、2019年度にも名古屋市の設定した上限額、142億円に達します。こうなると解決策は対象者を減らすか、負担額を増やすか、利用限度額を設けるか、何らかの対策をしないといけません。

 ところが目先の選挙が一番怖い市長や市議といった政治家は、高齢者の票が逃げる「敬老パス」の負担増等に踏み込もうとしません。逆に、「敬老パス」が使える路線をJR東海、名鉄、名鉄バス、近鉄に拡大しようとしています。当然ながら事業費は増えます。もともと名古屋市は制度見直しのために2016年7月から8月にかけて、名古屋市内の65歳以上のうち、3000人にアンケートを行っていました。その結果によれば、「敬老パス」をJR東海、名鉄、名鉄バス、近鉄にも拡大した場合、事業費は最大約17%増え、約164億円にもなってしまいます。軽々と上限額を突破するのです。

 票のために高齢者に甘い政策を続けては、いくらお金があっても足りません。減税する余裕があり、お金持ちの名古屋市も例外ではありません。確かに名古屋市には市営地下鉄や市バスなどが近くにないところもあります。JR東海などを対象に加えるのはそれをカバーする目的もありますが、それならそれで事業費を抑える工夫がいるでしょう。本来なら「敬老パス」を将来にわたって維持できる程度に縮小させ、希少価値の高い子供にその分を振り替えるほうが望ましいでしょうが。
(参考:朝日新聞4月27日朝刊 中部14版)

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