10月2日から「いまざとライナー」減便、中央線20系は2023年度まで

 Osaka Metroは今里筋線今里以南に、BRT「いまざとライナー」を走らせています。その「いまざとライナー」ですが、10月2日にダイヤ改正を行います。

 どういうダイヤ改正かというと、平日の減便。1日当たり94本走っていますが、70本に減ります。現在1日70本の休日と同じになるのです。これまで平日の7~18時台は長居ルート、あべの橋ルートともに20分間隔でしたが、それが30分間隔になります。どうやら、BRTは供給過剰と判断されているようで、今回のダイヤ改正でそれを反映させたのです。こんな状況では、地下鉄の延伸はないでしょう。

 話は変わりまして、次は中央線。新型への置き換えが進んでいますが、これまで走ってきた20系は2023年度で全廃する予定です。2025年度の万博までは新型車両と併用して使うのではないようです。ただし、30000A系は万博終了後、谷町線に転用し、古い車両を置き換えます。
(参考:Osaka Metroホームページ https://brt.osakametro.co.jp/news/news/other/20230901_brt_dia_kaisei.php?_ga=2.106627971.1843151090.1695472113-1681113808.1690004777&_gl=1*sm7q5n*_ga*MTY4MTExMzgwOC4xNjkwMDA0Nzc3*_ga_LT5TV95QB9*MTY5NTQ3MjExMS40LjEuMTY5NTQ3MjEzNS4zNi4wLjA.、https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20230905_himitsu_tunnel.php?_ga=2.106627971.1843151090.1695472113-1681113808.1690004777&_gl=1*sm7q5n*_ga*MTY4MTExMzgwOC4xNjkwMDA0Nzc3*_ga_LT5TV95QB9*MTY5NTQ3MjExMS40LjEuMTY5NTQ3MjEzNS4zNi4wLjA.、大阪市ホームページ https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/toshikotsu/0000592861.html)

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Osaka Metroの一日乗車券は他人に渡すことができる?

 決められた路線が1日乗り放題になる一日乗車券というものは、乗った後に他人に渡すことができないのが普通です。ところが、Osaka Metroの一日乗車券、「エンジョイエコカード」には、紛らわしい表現があります。

 それは何かといえば、「持参人一名有効」。切符を持っている人なら、たとえ他人が使ったものでも使えるように読み取れます。

 ところが、Osaka Metroのホームページを見ると、他人の使ったものを使うことができません。ホームページでは「使用後の1日乗車券は、他人へ譲渡するなどして、複数人が1枚の乗車券で乗車することはできません。」(Osaka Metroホームページからの引用)と書かれています。

 1枚の切符を複数人で使いまわすのはそもそもおかしいことですが、誤解を招きかねないような書きかたとも言えます。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/guide/page/enjoy-eco.php)

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Osaka Metro、2024年度にQRコード等の実証実験

 2025年の大阪・関西万博のメインアクセスとなるのは、Osaka Metro。そのOsaka Metroは、大阪・関西万博に向けて、キャッシュレス・チケットレス改札への取り組みを行っています。すでに顔認証の改札機については実証実験を行っていますが、そのほかの取り組みも行っていきます。いずれも2024年度から実証実験を行います。

 まず、QRコードについては、デジタルチケットサービスを行うことを考えています。スマホのアプリで購入します。一日乗車券、観光施設入場券とがセットになった乗車券などを発売する予定です。

 Visaのタッチ決済も行います。全駅で実証実験を行う予定で、Visa以外のブランドにも対応することを考えています。顔認証の改札は2019年から一部の駅で実証実験を行っていますが、2024年度末までには全駅で導入する予定です。事前に顔データを登録しておけば、車椅子の人でもスムーズに改札を通ることができます。

 Osaka Metroは、このような取り組みにより、国内のみならず海外からの利用者にも対応していきます。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20230213_touch_kessai_kaoninsyou_kaisatsuki.php?_gl=1*tdz4mb*_ga*MTQwNTAwMzE1NS4xNjc2NTUyOTY5*_ga_LT5TV95QB9*MTY3NjU1Mjk2OC4xLjEuMTY3NjU1Mjk5MS4zNy4wLjA.&_ga=2.34455393.1312409905.1676552969-1405003155.1676552969、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASQD16VQ1QD1PTIL00C.html)

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2023年の初旅は「楽」の団体列車

 大晦日から元旦にかけての終夜運転を取りやめる鉄道会社も多いですが(京阪は3年ぶりに復活しますが、Osaka Metroは利用者がコロナ前の3割ぐらいしかなかったことを理由に、終夜運転を取りやめます。JR西日本と南海は一部区間のみ3時ごろまで臨時列車を走らせます。阪急と阪神は終夜運転や臨時列車の運行はありません)、近鉄は昨年に引き続き終夜運転を実施します。

 通常、名阪間のみを走っている「ひのとり」は、大阪難波(一部大阪上本町)-五十鈴川間と近鉄名古屋-五十鈴川間にそれぞれ3往復、「ひのとり」が走ります。「ひのとり」で伊勢神宮に初詣に行くことができるのです。このほか、1月1~3日と1月7~9日の6日間、近鉄名古屋-宇治山田(帰りは鳥羽)間に「ひのとり」を毎日1往復走らせます。

 そして、昨年は年末に急遽追加され、運賃だけで乗ることができた臨時快速急行「楽」については、団体列車扱いとして運転されます。1月1日の0~3時台に大阪難波-近鉄奈良間に2往復(4本)、途中停車駅なしで走り、片道だけ乗車して到着後に解散するパターンです。定員は4コースとも各70人で、代金は片道運賃、「楽」片道料金、記念品などが含まれていて大人1500円、子供1020円です。近鉄のホームページで11月28日から受け付けを行っていましたが、記事にするのが遅かったので、すでに4コースとも満席になっています。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/rakuhatumoudepuresu.pdf、https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/nenmatunensiyusou.pdf、https://blog2.kintetsu.co.jp/ekichou/2022/11/post-37c1.html、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20221223/k00/00m/040/148000c)

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JR西日本、万博開催時には新大阪-桜島間直通列車

 2025年に夢洲で開かれる大阪・関西万博。メインの鉄道アクセスは夢洲に直接乗り入れるOsaka Metroですが、JR西日本もアクセスを担います。

 こちらは新幹線から降りてきた人を対象にします。以前にもはありましたが、新大阪からうめきた(大阪)を経由し、桜島まで直通する臨時列車を走らせるのです。新幹線の利用者の中には地理が苦手な人もいるでしょうから、新幹線駅から乗り換えなしで行くことができる列車はありがたい存在です。また、桜島線は増発して、現行では1時間当たり9本のところ、最大12本走らせます。この桜島経由のルートで万博を訪れる人の約1割、200万人を運びます。なお、西九条は万博開催までにホーム柵の整備を行います。

 終点の桜島からはバスの力を借りて会場に行きます。まず最寄り駅の桜島は万博開催期間限定で駅の改良を行います。バスに乗り換えやすくするのでしょう。そして、桜島と会場を結ぶアクセスバスは、西日本ジェイアールバスのほか、関西のバス事業者の協力を得て運行する予定です。電気バスなど70台で運ぶ予定です。

 また、メインルートとなるOsaka Metroへの乗り換え駅となる弁天町では、駅を改良してOsaka Metroに乗り換えやすくします。改札の数を増やし、Osaka Metroとを結ぶ連絡通路をつくります。

 JR西日本はこれらの投資に100億円を投じる見込みです。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221118_01_press_banpaku.pdf、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF163JX0W2A111C2000000/)

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大阪公立大学新キャンパスに地下鉄

 市大と府大が統合してできた、大阪公立大学。2025年に森之宮に新キャンパスができます。全学生向けの基幹教育や文学などが入ります(ちなみに、杉本町が社会科学と理学、中百舌鳥が工学、農学等、阿倍野が医学と看護学というように、統合後もキャンパスは分散します)。

 さて、その森之宮キャンパスは地下鉄の森ノ宮から北東に約1キロのところで、近くにはOsaka Metroの森之宮検車場があります。どうやらOsaka Metroは、大阪公立大の利便性を高めるために、新駅をつくる方針です。キャンパスの開業に間に合わせる方針で、駅は地上にできます。

 新駅は森ノ宮から地上の検車場に向かう線路を利用してつくられるので、ある意味新路線の開業ということになります。大阪公立大学は規模の大きな大学なので利用者も見込めることでしょう。検車場に向かう線路を流用するので、用地買収等の手間がかからず、建設費用が抑えられるのは幸いなところです。

(追記)
 Osaka Metroは、森之宮検車場につくる新駅の開業時期を2028年春と発表しました。大阪・関西万博で輸送力増強を行うため、現在保守施設に使っている部分を留置線に転用します。大阪・関西万博終了後、その部分を使って新駅をつくるのです。
(参考:公立大学法人大阪ホームページ https://www.upc-osaka.ac.jp/osakafu-content/uploads/sites/477/basic_concept190827.pdf、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASQCJ6F6DQCJOXIE071.html、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20221117-OYO1T50000/、Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/library/20221221_morinomiya_ekikousou/morinomiya.pdf)

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Osaka Metro、能勢電鉄、山陽電鉄も12月17日にダイヤ改正

 阪急阪神のダイヤ改正が行われる12月17日、相互直通するOsaka Metro、能勢電鉄、山陽電鉄もダイヤ改正を行います。

 Osaka Metroは堺筋線のダイヤ改正を行います。平日朝の運転間隔を3分から3分30秒に拡大します。1時間当たり20本から17本に減ります。平日昼間の運転間隔を5分から6分40秒に拡大します。1時間当たり12本から9本に減ります。平日、休日ともに深夜の運転間隔を10分から12分に拡大します。これにより1日の運行本数は平日が224本から199本に25本減り、休日が171本から167本に4本減ります。また、ホームドアの設置に伴い、各駅での停車時間を5秒から10秒拡大します。

 能勢電鉄は平日朝ラッシュ時と21時以降の運転本数を削減します。平日朝は6:30から9:00の間に川西能勢口に到着する列車を5本減らします。夕方の特急「日生エクスプレス」の運転時間帯を20分繰り上げ(運転本数は変わりません)、普通の運転間隔を概ね10分間隔とします。21時以降については、21時台、22時台の運転間隔を概ね12分間隔、23時台を概ね15分間隔とします。最終の繰り上げも行います。今は日生中央方面、妙見口方面とも川西能勢口0:25発ですが、日生中央方面は0:10発に(15分繰り上げ)、妙見口方面は23:54発にします(31分繰り上げ)。

 土曜ダイヤを廃止し、休日ダイヤに統合します。6:30から8:00までの山下-妙見口・日生中央間の運転間隔を10分間隔とします。最終の繰り上げも行います。今は日生中央方面、妙見口方面とも川西能勢口0:13発ですが、日生中央方面は0:10発に(3分繰り上げ)、妙見口方面は23:50発にします(23分繰り上げ)。また、平日、休日ともに普通列車は原則川西能勢口-日生中央間の直通とし、妙見口方面には山下-妙見口間の折り返し列車を走らせます。利用者の少ない妙見口方面(山下以遠の4駅を合計しても、日生中央の6割に過ぎないようです)が支線の扱いとなります。日生中央方面への直通に統一することによって10分間隔のままでも運用の効率化が図られるようですが、山下-妙見口間は減便されるとの話もあります。

 山陽電鉄についてもダイヤ改正を行います。平日、休日ともに東二見5:29発山陽姫路行きの特急を増発します。沿線企業の勤務時間帯の変化を受けて、荒井と白浜の宮の直通特急の停車時間帯を見直します。30分繰り上げ、17:00から20:30の間に変更します。阪神でも記事にしたとおり最終の繰り上げを行いますが、今回の改正で山陽姫路23:17発東二見行きの特急が終点の東二見で東須磨行きの普通に接続するようになったため、姫路方面から明石、須磨方面への最終が現行より約16分繰り下がります。また平日の夕方、上りS特急を1本増発して、沿線企業からの退勤者の需要に応えます。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20221012_sakaisujiline_dia_kaisei.php?_gl=1*1v0axbz*_ga*MTgxMDIxMzczNy4xNjYzMTQ5NzIx*_ga_LT5TV95QB9*MTY2NTkxMDAzMS4zLjAuMTY2NTkxMDAzMS42MC4wLjA.&_ga=2.45426918.358455619.1665910032-1810213737.1663149721、能勢電鉄ホームページ https://noseden.hankyu.co.jp/upload_file/noseden/information/newsrelease202210121.pdf、山陽電鉄ホームページ https://www.sanyo-railway.co.jp/media/1665550599.pdf、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/122354)

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「いまざとライナー」、阪和線長居駅前に停留所設置

 2019年4月から社会実験というかたちで走らせている、BRTの「いまざとライナー」。10月1日からルートの一部変更を行います。

 変わるのは、長居ルート。地下鉄長居(北行)とJR長居駅前に停留所を設置するのです。地下鉄だけでなく、JRにも乗り換えしやすくなります。これに伴い、地下鉄長居(西行)、長居西二丁目(西行、東行)は通らなくなりますが、大阪シティバスの停留所としてはそのまま存続します。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20220913_brt_jrnagai.php?_ga=2.207353299.1315350175.1663149721-1810213737.1663149721&_gl=1*y0bl2g*_ga*MTgxMDIxMzczNy4xNjYzMTQ5NzIx*_ga_LT5TV95QB9*MTY2MzE0OTcyMS4xLjAuMTY2MzE0OTcyMS42MC4wLjA.)

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Osaka Metro、阪急、阪神、京阪等、バリアフリーのため10円値上げ

 JR東日本など首都圏では、バリアフリー整備のために10円だけ値上げする動きが出ていますが、関西ではそのような動きはありませんでした(なお、JR西日本近鉄は2023年4月に値上げを行います)。ところが、Osaka Meiro、阪急、阪神、京阪などの関西私鉄が相次いで、バリアアリーのために値上げすることを発表しました。

 Osaka Metro、阪急、阪神、京阪、神戸電鉄、山陽電鉄ともに、値上げは2023年4月1日に行います(一応、バリアフリー料金収受期間が定められていますが、期間終了後も継続予定です)。神戸高速と京阪の大津線、鋼索線は値上げの対象外です。いずれも値上げ幅は10円で、通勤定期券は1か月の場合、380円上がります(京阪は370円、山陽電鉄は360円)。子供の運賃はバリアフリー料金として10円を加算した後の大人運賃の半額(10円未満の端数は切り上げ)となります。ただし、通学定期券については、大人も子供も加算はありません。

 余談ですが、Osaka Metroは1933年の御堂筋線梅田-心斎橋間開業時から、エスカレータがあったそうです。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20220810_osakametro_barrierfree_fare.php?_ga=2.80038992.658995649.1660358521-1474479560.1651232397&_gl=1*14w8h9a*_ga*MTQ3NDQ3OTU2MC4xNjUxMjMyMzk3*_ga_LT5TV95QB9*MTY2MDM1ODUyMS45LjAuMTY2MDM1ODUyMS42MA..、阪急ホームページ https://www.hankyu.co.jp/files/upload/topics/220803/2022-08-03_bl.pdf、阪神ホームページ https://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20220803-keikakubu-barifuri-2.pdf、京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/220805_keihan-barrierfree.pdf、神戸電鉄ホームページ https://www.shintetsu.co.jp/release/2022/220804.pdf、山陽電鉄ホームページ https://www.sanyo-railway.co.jp/media/1660107710.pdf)

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保護者と一緒なら大阪市内の小学生、Osaka Metro無料

 Osaka Metroはこの夏から年明けまで、一定の条件の下で小学生に対して無料となるキャンペーンを行います。

 大阪市内に在住もしくは在学している小学生(約12万人)に対して、学校から「おでかけKID’S PASS」の引換券付ガイドブックが配付されます。引換券を保護者がOsaka Metroの駅長室等で「おでかけKID’S PASS」に引き換え、これを持って、保護者と一緒に乗れば(保護者1人につき小学生3人まで利用できます)、Osaka Metro、大阪シティバス(一部を除きます)、「いまざとライナー」が無料になります。保護者と一緒に乗るのが条件なので、子供が単独で乗る通学や通塾などでは使えません。無料になる期間は7月20日から2023年1月9日までと約半年間もあります。

 子供は「おでかけKID’S PASS」で無料になりますが、親は切符を買う必要があります。この分の収入が入ります(定期券等を持っている場合もありますが)。また、短期的な利益にならなくても、子供に地下鉄などの公共交通機関を使うきっかけになります。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news/other/20220629_kidspass_haifu.php)

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