夢洲へは一日乗車券で行くことができず

 2025年1月19日に延伸される、Osaka Metroの中央線コスモスクエア-夢洲間。このコスモスクエア-夢洲間については、90円の加算運賃がかかります。ですから、夢洲から梅田、なんば、天王寺(いずれも4区)までは430円かかります。

 ここまでかかるのであったら、一日乗車券のほうが安上がりかもしれません。ところが、一日乗車券では夢洲で乗り降りすることができないのです。加算運賃の分をどうやって一日乗車券に反映させるか、ということを考えたら、このようになることもやむを得ないでしょう。少なくとも大阪・関西万博を行っている間は混みますので(混まなかったら、それはそれで問題です)、わざわざ安い切符をつくる必要もありません。正規の運賃を払うのみです。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news/fare/202409_chuo_line_enshin_kasanunchin.php?_ga=2.114707653.354651459.1727182458-1808622864.1725018018&_gl=1*1bre5s2*_ga*MTgwODYyMjg2NC4xNzI1MDE4MDE4*_ga_LT5TV95QB9*MTcyNzE4MjQ1OC4xMC4wLjE3MjcxODI0NTguNjAuMC4w)

| | | Comments (0)

大阪・関西万博へ「子ども列車」

 2025年の大阪・関西万博へは、学校の利用も見込まれます。遠足などでの利用です。万博初期の平日は利用者が少ないので、それをかさ上げする狙いもあります。

 その大阪・関西万博には、どうやって行くのでしょうか? 観光バスは小回りがききますが、バスの運転士不足が問題になっていて、必要な分をすべて借りるのは難しいです。そこで出番になるのが、一度に大量に運ぶことができる鉄道です。会場の夢洲まで鉄道ができるOsaka Metroは、その遠足需要を満たすための「子ども列車」を走らせます。期間は4月中旬から7月までの平日です(夏休み以降は除きます)。

 「子ども列車」は2種類あります。ひとつは「子ども専用列車」。森ノ宮から夢洲まで走ります(長田の折り返し線を活用し、森ノ宮までは回送で走ります)。森ノ宮では、前4両(子供の人数によりこれより減ることがあります)が子ども専用車両となり、それ以外の人は後ろの車両から乗ることになります。途中の停車駅は弁天町だけです。森ノ宮から弁天町までは専用列車区間ですが、弁天町から先は優先列車区間となります。できるだけそちらには乗らないように案内します。森ノ宮から夢洲までの所要時間は約25分です。なお、「子ども専用列車」の利用者がOsaka Metroで森ノ宮まで行く場合は、中央線の混雑を防ぐため、ほぼ並行して走る長堀鶴見緑地線の利用を推奨しています。御堂筋線などを利用する場合でも、いったん森ノ宮に戻るのです。

 もうひとつは「子ども優先列車」です。こちらも長田の折り返し線を活用し、長田から夢洲まで森ノ宮を除く各駅に停まります(森ノ宮からは「子ども専用列車」を使います)。各駅で学校からの利用に使ってもらいます。「子ども優先列車」ですので、学校以外の人には利用しないように案内します。長田から夢洲までの所要時間は約35分です。

 当然ながら万博には学校以外の利用もあります。学校以外の人はどれに乗ればよいでしょうか? 森ノ宮発9:30ごろから夢洲着11:30ごろまでの間は2分30秒間隔で走りますが、「子ども専用列車」→一般列車(学校以外の人はこれに乗ることになります)→「子ども優先列車」→一般列車→「子ども専用列車」→一般列車→「子ども優先列車」→一般列車→「子ども専用列車」(以下繰り返し)の順番で走ります。つまり、学校以外の人は5分間隔で利用することができます。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20240910_kodomo_ressya.php?_gl=1*jd0icn*_ga*MTgwODYyMjg2NC4xNzI1MDE4MDE4*_ga_LT5TV95QB9*MTcyNjIzNzY1NC41LjEuMTcyNjIzNzY2Ni40OC4wLjA.&_ga=2.158580607.435364201.1726237655-1808622864.1725018018)

| | | Comments (0)

Osaka Metro、乗継割引を廃止

 Osaka Metroでは、ICカードで地下鉄・バス・「いまざとライナー」を乗り継ぐと、乗継割引が自動で適用されます。地下鉄とバスを乗り継いだ場合は100円引き、地下鉄と「いまざとライナー」を乗り継いだ場合は160円引き、バス・「いまざとライナー」同士なら90分以内に限り210円引きです(子供は大人の半額)。

 しかし、この乗継割引、2025年3月31日で終了します。2025年4月1日からは乗継割引ではなく、一定の条件の元にポイントが付与されます。ポイントが付与されるのは、e METRO会員登録済みの「PiTaPa」もしくは「ICOCA」。「モバイルICOCA」、Apple Payの「ICOCA」、「PiTaPa」及び「ICOCA」での定期券利用などは対象外です。そして、どのような条件でポイントが付与されるのかと言えば、地下鉄とバスを乗り継いだ場合は90分以内なら120ポイント、90分超なら60ポイント、地下鉄と「いまざとライナー」を乗り継いだ場合は90分以内なら180ポイント、90分超なら90ポイント、バス(異なる系統に限ります)・「いまざとライナー」同士なら90分以内に限り230ポイントです(子供は大人の半分)。付与されたポイントは、交通利用代金やOsaka Point提携店での買い物や食事に1ポイント=1円の割合で充当することができます。実質的な値引き額は乗継割引より拡大しますが、専用のアプリをダウンロードするなどの手間はかかります。ありがたみは薄いです。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20240911_noritsugipoint.php?_gl=1*xa0n3i*_ga*MTgwODYyMjg2NC4xNzI1MDE4MDE4*_ga_LT5TV95QB9*MTcyNjQwMTQ3MC44LjEuMTcyNjQwMTQ4Mi40OC4wLjA.&_ga=2.263389708.1825052811.1726401470-1808622864.1725018018、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20240917/2000087675.html)

| | | Comments (0)

Osaka Metroと北大阪急行、乗継割引を拡大

 北大阪急行はOsaka Metro御堂筋線と相互直通運転をしています。御堂筋線が大阪市を飛び出たため別会社にしたもので、北大阪急行の利用者はそのままOsaka Metroに乗るのが大半と思われます。

 どうしても2社にまたがって乗ると、運賃が割高になります。初乗り運賃が2回かかるからです。それを緩和するため乗り継ぎ割引がありますが、割引になるのはどちらも初乗り運賃の新大阪-桃山台間の利用に限られ、割引額も20円に留まっています。

 そのOsaka Metroと北大阪急行の乗り継ぎ割引ですが、Osaka Metroコスモスクエア-夢洲間が延伸されるときから、拡大されることになりました。Osaka Metro側は新大阪、東三国の2駅で変わらないですが、北大阪急行は箕面萱野までの全駅に拡大されます。割引額も40円に増えます。

 北大阪急行沿線の人が新幹線に乗るには、ありがたい割引と言えます。
(参考:北大阪急行ホームページ https://www.kita-kyu.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/07/228.pdf)

| | | Comments (0)

中央線の支線は15分間隔で線内折り返し

 Osaka Metroには、大阪・関西万博が終わっても、新たな路線の計画があります。中央線の森ノ宮と森之宮検車場を結ぶ路線を営業化するのです。森之宮検車場のあたりには大阪公立大学の新キャンパスができます。そのアクセスとして地下鉄の新路線ができるのです。2028年4月に開業する予定です。この新路線ですが、Osaka Metroは3月27日に国交相に対して軌道事業の特許を申請していましたが、6月28日に特許を取得しました。

 新路線は中央線森ノ宮と森之宮新駅(仮称)を結ぶ1.1キロ。森之宮新駅ができます。森之宮新駅とは紛らわしい名前ですが、新駅の場所が大阪市城東区森之宮一丁目にあるので、仮称として名付けられたのでしょう(ちなみに、森ノ宮は大阪市中央区森ノ宮中央一丁目にあります)。実際には、大阪公立大学前など、わかりやすい地名になると思われます。

 事業費は約50億円で、事業主体のOsaka Metroが全額自己負担します。すでに検車場への路線として使っているものを転用するので、コストがあまりかからないのでしょう。運賃はOsaka Metroの運賃体系をそのまま使い、加算運賃はありません。ダイヤは森ノ宮-森之宮新駅間での折り返し列車が15分間隔で走り、本町方面には直通しません。なお、アリーナ(大阪城ホール?)での大規模イベント開催時等には臨時列車を走らせることを検討しています。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20240628_morinomiya_kidoujigyou_tokkyo.php、マイナビニュース news.mynavi.jp/article/20240628-2975384/)

| | | Comments (0)

箕面萱野に行ってきました(2)

 いよいよ今回のメインテーマ、北大阪急行の延伸区間に乗る。駅はショッピングモールの中。2階にある。ここから先に延伸することはないようで、改札を抜けるとすぐホーム。駅そのものはショッピングモールの中に埋もれているような印象を受けるが、駅がわかれば乗るのは楽だ。箕面萱野14:35発に乗る。延伸区間は2駅だけなので、5分程度で終了。江坂からは再び一日乗車券を使う。いったん改札を出て、一日乗車券で入り直す。梅田でいったん降りて、これまた長い間乗っていない四つ橋線に乗る。なんばを過ぎて、岸里まで行く。

 岸里から少し歩くと南海の天下茶屋。ここから空港急行で羽衣に行く。羽衣からは鉄道での運行が復活した高師浜線に乗り換え。2000系の2両編成だった。高師浜線は2駅しかないので、あっという間に終点に着く。そのまま折り返すのも面白くないので、ひとつ手前の伽羅橋まで歩く。高師浜線は駅と駅との間の距離が短いので、ゆっくり歩いても10分ほどでひと駅分歩くことができる。ちょうどここにはカステラの工場があり、そこのカステラをお土産にすればいいのだ。お土産を買い、伽羅橋から乗る。伽羅橋から乗ったのも行きと同じ車両。同じ車両が行ったり来たりしているようだ。羽衣に到着。難波への急行は出たばかりなので、普通で堺まで行く。

 帰りは大阪上本町18:14発の快速急行宇治山田行き。発車15分ほど前に扉が開き、ロングシートではあるが座席を確保することができた。快速急行は鶴橋を出ると五位堂まで停まらない。最近の列車はやたら停車駅が多いが、この快速急行はその名にふさわしい停車駅の少なさだ。青山トンネルのあたりでも通過駅があり、1時間45分ほどで伊勢中川に着く。ただ、伊勢中川からの接続は良くない。先に普通が出るのでそれに乗ると、津で「ひのとり」に接続する。最後は「ひのとり」に乗って、この旅を締めくくることにした。

| | | Comments (0)

箕面萱野に行ってきました(1)

 近鉄名古屋6:10発の急行に乗る。最初は「近鉄週末フリーパス」の利用も考えたが、しばらく使わない間に5000円に値上がりしていたので、金券ショップで買った「名阪ビジネス回数きっぷ」にした。転換クロスシートが主体の名古屋線だが、乗った急行はロングシートだった。伊勢中川で普通、青山町で急行に乗り換え、大阪上本町へ。当然ながらどちらもロングシート。谷町九丁目まで歩いてOsaka Metroの一日乗車券を買い、地下鉄へ。次の谷町六丁目から長い間乗っていなかった長堀鶴見緑地線に乗り、門真南へ。地上に出ると、大阪駅前まで直通するバスがあり(日中でも1時間に5本ほどある)、それに乗ってみようとも思ったが、予定通り地下鉄で折り返すことにする。長堀橋まで乗り、堺筋線で阪急に出る。淡路から十三まで乗ったのは、「京とれいん 雅洛」だった。

 神戸線と宝塚線の間にある立ち食いそばの店で昼を食べ(フライドポテト付きのざるそばだった)、宝塚線の急行に乗る。川西能勢口で能勢電鉄に乗り換え、そのまま日生中央へ。日生中央はニュータウンの入口にある駅。すぐに折り返し、ひとつ手前の山下で降りる。山下では向かいのホームに妙見口行きが待っていた。本来、妙見口のほうが本線で、日生中央に行くのは支線なのだが、今のダイヤは日生中央に行くのがほとんどで、妙見口へは山下で乗り換えだ。妙見口へ行くのも10分間隔で出ているが、2両編成と短い(川西能勢口と日生中央を結ぶのは10分間隔、4両編成)。妙見口行きが発車した。複線だと思っていたら、次の駅の手前で単線になる。

 妙見口に到着。これまでならケーブル乗り場に行くところだが、ケーブルカーは2023年12月に廃止されている。しかし、このまま折り返すのも面白くない。どうしたかはもう少し後に書くことにする。妙見口の駅前はハイキングの拠点らしく、少ないながらも店がある。おやつとして、「猪フルト」を買う。フランクフルトの肉を猪肉にしたものだ。妙見口の駅を離れる。少し離れたところに国道477号線があり、坂を上っていくと住宅地がある。東ときわ台というのだが、本数は少ないものの(1日6本)、ここから箕面萱野行きのバスが出ているのだ。妙見口から歩いて15分ぐらいなので、変化をつけるなら使うのも手だ。バス停で40分ほど待ち、箕面萱野へのバスがやってきた。バスは住宅地をぐるっと回って、箕面萱野に向かう。住宅地で何か所か停まった後は、ほとんどノンストップ。バスはごく普通の路線バスの車両だが、途中から有料道路を走る。料金所を通過すると長いトンネルに入る。5.6キロもの長いトンネルで、トンネルを出たら箕面萱野はすぐ。680円と少々高いが、20分余りで着くのは速い。(続く)

| | | Comments (0)

箕面萱野に行ってきました(0)

 4日のことですが、3月に延伸した北大阪急行に乗ってきました。その時の様子を明日から2回に分けて書きます。

| | | Comments (0)

夢洲へは加算運賃90円

 2025年には夢洲で大阪・関西万博が行われます。その唯一の鉄道アクセスとなるのが、Osaka Metro中央線。コスモスクエアから夢洲までの3.2キロが延伸されます。万博の開催前に準備作業のため多くのスタッフが訪れることから、開幕より2か月半ほど早い2025年1月末に開業します。

 9日のことですが、この延伸区間についての運賃の認可申請が国交相に対してありました。この延伸区間に乗るには、通常の運賃のほかに加算運賃が必要です。延伸に伴う設備投資費用がかかったためで、運賃が90円、定期券(1か月)が通勤定期3370円、通学定期1520円加算されます。

 それでは、実際に払う運賃はいくらになるのでしょうか? コスモスクエア-夢洲間は2区(3キロ超~7キロ)ですので、基本運賃230円に鉄道駅バリアフリー料金10円、加算運賃90円を加えて330円になります。大人1か月の定期運賃は通勤定期が12850円、通学定期が5720円です。この加算運賃はほかの区間に跨がって利用する場合にも適用され、例えば梅田、難波、天王寺からはいずれも4区(13キロ超~19キロ)ですので、430円になります。

(追記)
 夢洲への延伸日が、2025年1月19日に決まりました。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20240209_chuo_line_enshin_kasanunchin.php?_ga=2.28516660.906309363.1707488024-62596068.1706101780&_gl=1*c4o15f*_ga*NjI1OTYwNjguMTcwNjEwMTc4MA..*_ga_LT5TV95QB9*MTcwNzQ4ODAyNC40LjAuMTcwNzQ4ODAyNC42MC4wLjA.、https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20240905_chuo_line_enshin.php、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF154DW0V10C24A2000000/)

| | | Comments (0)

北大阪急行延伸で千里中央行き廃止

 3月23日に北大阪急行は箕面萱野まで延伸します。そのダイヤが発表されています。

 これまでは終点だったこともあり多数設定されていた千里中央発着の列車ですが、ほとんどが箕面萱野発着となり、残るのはただ1本となります。始発の梅田方面行きが千里中央発着の唯一の列車で、千里中央行きは全くなくなります。始発が千里中央発なのは、車両点検の時間を確保するためです。

 北大阪急行のダイヤが変われば、相互直通運転するOsaka Metroのダイヤも変わります。御堂筋線、四つ橋線、ニュートラムのダイヤが変わります。御堂筋線は平日朝ラッシュ時において、2分15秒間隔で運行する時間帯を拡大します。下りは梅田発7:51~8:49が7:36~9:33に、上りは難波発7:30~8:26が7:04~8:59に拡大します。天王寺止まりの一部があびこ行き、新金岡行き、なかもず行きに延伸されます。四つ橋線は休日の昼間時間帯において、運転間隔を7分30秒から8分に合わせ、大国町での御堂筋線の乗り換えがしやすくなります。ホームドアの整備により駅での停車時間が5~10秒延長します。ニュートラムは四つ橋線のダイヤ改正に連動して、終発を繰り下げます。コスモスクエア行きは11分繰り下げ住之江公園23:47発に、中ふ頭行きは2分繰り下げ住之江公園0:08発になります。

 バスについてもダイヤ改正を行います。変わるのは阪急バスで、箕面萱野にバスターミナルを設け、千里中央発着のバスの中には箕面萱野発着になるものもあります。南北と違って東西は鉄道が整備されていないので、東西方向に新たなバスを整備します。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF236MU0T20C24A1000000/、https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF237IN0T20C24A1000000/、Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20240123_diakaisei.php?_gl=1*7dm488*_ga*NjI1OTYwNjguMTcwNjEwMTc4MA..*_ga_LT5TV95QB9*MTcwNjEwMTc4MC4xLjAuMTcwNjEwMTc4MC42MC4wLjA.&_ga=2.185788393.192331300.1706101780-62596068.1706101780)

| | | Comments (0)

より以前の記事一覧