阪神の座席指定サービス車両、山陽や近鉄にも乗り入れか?

 阪神は新型の急行用車両、3000系を投入します。8000系と置き換えるのが目的なのですが、6両編成のうち1両は有料座席指定の車両です。さて、この3000系、どこで使われるのでしょうか?

 常識的に考えたら、本線で使われそうですが、問題は距離が短いこと。神戸高速鉄道を入れても、大阪梅田-西代間は40キロもありません。それではどこを走ることを考えているのでしょうか?

 久須阪神社長の話によれば、当然ながら自社だけでは決められず、協議の必要はあるものの、山陽や近鉄に乗り入れていることも考えているようです。長距離のほうが座席に座りたいというニーズが高い、と考えているからです。長い区間を走るのでそれなりの車両数が要りますが、大阪と神戸を往復するよりも姫路や奈良に行ったほうがいいでしょう。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF017GD0R01C25A2000000/?msockid=14a30a4a6e7662f310461f4b6ffd6323)

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紀州鉄道、2026年1月10日ダイヤ改正で4本減便

 会社が買収されたことにより、急に存廃問題が浮上した紀州鉄道。その紀州鉄道ですが、2026年1月10日にダイヤ改正を行うことになりました。

 今回は12時台と19時台の便を1往復ずつ減らすものです。つまり2往復減ります。JRのダイヤ改正は3月ですので、紀州鉄道のコスト削減のために行うものと思われます。

 さて、その紀州鉄道ですが、紀伊御坊-西御坊間が運休しています。遮断機の不具合によるもので、11月末から踏切を制御する装置が故障したため運休していました。12月初めに復旧しましたが再び故障が発生しましたので、運休することになりました。19日から2週間ぶりに再復旧しましたがすぐに不具合が見つかり、またまた運休することになりました。2026年1月末まで運休の予定です。代替バス等の用意はありません。紀州鉄道に乗りに行く人は注意が必要です。

 なお、御坊-紀伊御坊間は通常通り運行しています。
(参考:紀州鉄道ホームページ https://kitetsu.jp/uncategorized/247/、https://kitetsu.jp/important-notice/281/、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASTDM3WBMTDMPXLB00CM.html)

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和歌山電鐵、上下分離で合意

 県庁所在地和歌山とその郊外を結ぶ鉄道で、猫の駅長やユニークな電車などで積極的な活動を行っている和歌山電鐵ですが、新型コロナにより利用者が減少するなどの理由で、経営状況は厳しいです。今でも和歌山電鐵は沿線の和歌山県、和歌山市、紀の川市の支援を受けていますが、経営状況を好転させるほどのものではなく、このままの経営状況が続けば、今後10年間で3億円の赤字が見込まれます。

 そこで和歌山電鐵、和歌山県、和歌山市、紀の川市の4者は、11月24日、2028年4月から車両や線路など設備の管理を自治体が、列車の運行管理を和歌山電鐵が行うという上下分離方式に移行することに合意しました。4者は今後、上下分離に向けた調整を始め、2028年以降の10年間で4.7億円の黒字を目指します。

 上下分離方式を採用することによって、和歌山電鐵は安定的な運営ができます。利用者がいなくて社会的にも存在する意義のない鉄道ならともかく、大都市近郊でかつ県庁所在地にある鉄道ですから、それなりに利用者がいます。鉄道を存続させるのは適切な判断です。

 しかし、小嶋和歌山電鐵社長も指摘しているとおり、上下分離すれば全てが解決するわけではありません。沿線の人が使うことが大切なのです。無理に使う必要はないですが、機会のあるときは使わないと、今度はさすがに税金を出すのも無駄な鉄道になってしまいます。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/c3e909e5ffd24530b96a231e1e0270859770bb45)

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神戸市営地下鉄海岸線、走らせれば走らせるほど赤字、というわけではなかった

 2001年に開業して以来、苦しい状況が続いているのが、神戸市営地下鉄海岸線。2001年に開業しましたが、利用者数は想定したよりもかなり少なかったのです。当初1日平均13万人を見込んでいましたが、最近は増加傾向にありますが3~4万人台に留まっていました。初期投資の減価償却がかさみ、累積赤字は1175億円にまでなりました。市長からは失敗だと言われる始末です。

 何とかして利用者を増やそうと、中学生以下の運賃を無料にしたり、沿線に商業施設や公共施設を誘致したりしました。その海岸線ですが、先ほども述べたように最近は利用者が増えています。なぜ増えたかと言えば、沿線にある球技場。2024年度は大物アーティストの公演もあったため、1日あたりの乗客は5.2万人になりました。ようやくランニングコストを稼ぐことができるようになったのです。

 もっとも、減価償却費等を含めて完全に黒字にするためには、1日平均10.7万人の利用が必要です。さらに倍に増えないといけないのです。
(参考:神戸新聞NEXT https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202510/0019594018.shtml)

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紀州鉄道、2026年に廃止か?

 紀州鉄道は御坊と西御坊を結ぶ2.7キロの鉄道。JRの駅と御坊の中心部とを結んでいます。実質的には日本で一番短い鉄道とも言われています。この紀州鉄道の本業は、不動産。大手私鉄のように鉄道がメインで不動産が副業なのではなく、あくまでも本業は不動産業です。廃線の危機にあった御坊のローカル私鉄を東京の不動産会社が買収し、社名を紀州鉄道に変えたのです。社名に鉄道をつけることによって会社の信用を上げるのが目的とも言われています。市とは言え人口が2.1万人しかいない御坊市では利用者が少なく赤字ですが、規模が小さいため5000万円程度で収まっているようで、ある意味鉄道会社を名乗るための経費とも考えられてきました。

 その紀州鉄道ですが、廃止の話があるようです。きっかけは3年前に紀州鉄道が中国の会社に買収されたこと。その紀州鉄道が赤字続きの鉄道事業の廃止の意向を示したのです。

 ちなみに、紀州鉄道の運賃は安く、1キロまでが120円、2キロまでが150円、それ以上が180円です。赤字なら値上げするのも方法ですが、紀州鉄道にはそれができません。なぜかと言えば、値上げの申請書を書くスタッフがいないのです。それも最近ではなく、25年ほど前のこと。ですから、消費税率の改定に伴う値上げもできず、安い運賃のまま今に至っているのです。紀州鉄道で鉄道に携わるスタッフはたったの7人。値上げの申請書を書く勉強をさせる余裕がありません。

 今のところ、タイトルはあおり気味に書いていますが、すぐに廃止になるわけではなく、引き継ぐ事業者を探している段階のようです。紀州鉄道は、引き継ぐ事業者にはそれなりのお金を渡すようです。ただすぐには廃止になりませんが、コストの削減の要求は強まります。乗客の少ない昼間の運行本数を減らすようです。
(参考:東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/articles/-/915252)

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嵯峨野観光鉄道の新しいトロッコ列車の続報

 以前の記事でも書いた、嵯峨野観光鉄道の新たなトロッコ列車について書きます。

 新たなトロッコ列車の車両デザイン等が決定しました。新たに導入する車両も5両編成で、牽引車1両と客車4両からなります。1編成のみつくり、牽引車はトロッコ亀岡側につきます。牽引車はJR西日本の新型事業用車と同タイプのようで、嵯峨野観光鉄道の牽引車が故障した場合などには、JR西日本から借りて運行することもできると思われます。

 客車は4両編成ですが、一番トロッコ嵯峨寄りの4号車の一部は、特別室(名前は変更することもあります)になります。縁台型の座席に座りながら景色を楽しむことができます。そのほかの一般席は天井近くまでガラス張りになっており、ワイドに景色を楽しむことができます。景色が主役となるように、柱や窓枠を黒で仕上げています。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/251022_00_press_Saganotorocco_newdesign.pdf)

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和歌山電鐵、今のままなら赤字、公設民営化すれば黒字

 和歌山電鐵貴志川線は元々南海の路線でしたが、利用者が減り、廃線の危機に陥りました。その貴志川線を引き継いだのが両備グループ。2006年から和歌山電鐵として営業しています。

 和歌山電鐵は終点の駅にいたを駅長にするなどで集客を図ってきましたが、厳しい状況には変わりありません。そのため、2016年からは設備改修などに対して地元自治体等が財政支援を行うというかたちで経営を行ってきましたが、その期間は10年間なので、2026年3月末で期限が切れてしまいます。そろそろ2026年以降のありかたについて考えていかないといけません。

 今の設備投資等に対して補助をするのは準公設民営というかたちになります。この形態だと、今後も赤字が続くことになります。赤字の額は2016年度から2019年度までは8200万円から1.1億円の範囲でしたが、新型コロナの影響や設備の修繕の増加があった2020年度から2023年度までは1.76億円から2.98億円の範囲に膨れ上がっています。行政側も補助の額を当初の予定より5億円以上も増やして対応しました。この形態を今後も続けると、和歌山県や和歌山市、紀の川市、地元関係者などでつくる協議会によれば、今後10年間で2.8億円の最終赤字が見込まれます。

 これに対して、行政が線路などを保有し、和歌山電鐵は運行のみを行う公設民営に移行すれば、今後10年間で4.7億円の最終黒字が見込まれます。もっとも、赤字から黒字になるような魔法はなく、地元自治体などの負担が増えるのみです。

 地元としては鉄道にこだわらず、バス、BRT、LRVの導入も考えているようですが、一定の通勤、通学需要があることを考えると、安易に廃止することはできません。地元自治体に負担をする覚悟があるかどうか、ということでしょう。もっとも、バスや道路を整備する費用に比べれば、安上がりということもあります。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20251002-OYTNT50036/)

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西武2000系は「ドクターガチャコン」に

 近江鉄道は西武鉄道の2000系(2両編成2本)を譲受し、改造して、200形としてデビューすることにしました。10月28日に八日市で出発式を行います。

 200形の特徴は、営業運転をしながら、車両前面に設置されたカメラで、線路の歪みや部品の状態を把握することができること。映像をAIで解析して、異常を早期に発見することができます。車両は元西武のため黄色に塗られているので、「ドクターイエロー」に因んで、「ドクターガチャコン」と命名されました。これまでは社員が歩いて線路を点検し、検査機器の導入に年間数百万円かかりますが、将来の人員不足を予想して導入することにしました。

 200形は、近江鉄道全線での運行を予定しています。
(参考:近江鉄道ホームページ https://www.ohmitetudo.co.jp/file.jsp?id=16887、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20250914-OYO1T50044/)

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叡電に新しい観光車両、「舞」

 叡山電鉄は2025年中に新しい観光車両を走らせます。

 その新しい観光車両の名前は「舞」。四季折々の自然の中をまるで着物をまとって舞うように旅してもらいたいという想いで命名されたようです。主に鞍馬線を走ります。2018年から始めた700系のリニューアルのうち(そのうちの1両が「ひえい」です)、まだ行われていなかった2両を使ってつくりました。元々700系は1両で走ることのできる車両ですが、この「舞」は2両編成になり(不要な運転台は撤去されます)、叡山電車開業100周年を記念して「舞」の2両については100系に改められました。

 車体には沿線で見ることができる四季折々の花とその花がつくる景観が描かれています。伝統的な和柄で、京都らしくなっています。内装も京都らしく、座席は帯、スタンションポールはかんざし、つり手は髪飾りに見立て、着物を彩る小物をモチーフとしています。床やつり手は木のような感じの素材を使っています。運転席のあった車端部には、スマホの充電などができるユーティリティスペース、「MAI-SPOT」を設置しています。鞍馬でとれる銘石、鞍馬石も装飾に取り入れています。
(参考:叡山電鉄ホームページ https://eizandensha.co.jp/wp-content/uploads/sites/2/2025/09/news_2025.09.19-3-1.pdf)

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能勢電鉄にQRコードの一日乗車券

 能勢電鉄は、スルッとKANSAI協議会が提供する、QRコードを使ったデジタル乗車券、「スルッとQRtto」のサービスを10月1日から始めます。

 それに合わせて能勢電鉄は、全線1日乗り放題の「のせでん1dayパス」を発売します。事前にスマホで購入し、駅の自動改札機の読み取り部にかざして使います。

 「のせでん1dayパス」の発売期間は10月1日から2026年3月31日まで、有効期間は10月1日から2026年4月30日までのうち、購入日から3か月以内の任意の1日です。値段は800円で、大人のみの発売です。
(参考:能勢電鉄ホームページ https://noseden.hankyu.co.jp/upload_file/noseden/information/newsrelease202509161.pdf)

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