京都丹後鉄道、主要駅でクレジットカードと交通系ICカードが利用可能に

 これまで京都丹後鉄道では、「みどりの窓口」のある宮津、天橋立を除いてクレジットカードを使うことができませんでした。また、交通系ICカードを使うことができませんでした。ところがこの10月1日から、主要駅でクレジットカードや交通系ICカードを使うことができるようになりました。

 使えるようになる駅は、福知山、大江、西舞鶴、豊岡、久美浜、小天橋、夕日ヶ浦木津温泉、網野、峰山、京丹後大宮、与謝野、天橋立、宮津。特急停車駅が対象です。交通系ICカードは駅の自動改札機でタッチするために使うのではなく(京都丹後鉄道にはそういう設備はありません)、駅の窓口で切符を買うときの支払いで使います。店で商品を買うときと同じような使いかたです。ですから、交通系ICカードでも「PiTaPa」は使えません。
(参考:京都丹後鉄道ホームページ https://trains.willer.co.jp/info/クレジットカード決済取り扱い駅拡大と交通系icカ/)

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京都市営地下鉄に近鉄特急?

 京都市営地下鉄には烏丸線、東西線ともに私鉄の車両が乗り入れていますが、地下鉄では各駅に停まります。ところが、その京都市営地下鉄に特急を走らせるべき、と主張する人がいます。

 その人は、大塚江戸川大学教授。経営学が専門で、観光を通じた地域の発展や鉄道経営を維持する方策などを研究しています。近鉄が9年前に内部・八王子線をBRTに転換する話が出てきたとき、地元の人と協力して路線の存続案を作成したという実績もあります。

 京都市営地下鉄に走らせる特急は、近鉄からの乗り入れです。奈良や伊勢志摩と結ぶ近鉄の特急が烏丸線に入り、国際会館まで行くのです。大塚教授によれば、7分で結ぶ同じ京都市内の京都-近鉄丹波橋間でも特急の利用客がいるので(本当にそんな人がいるのでしょうか?)、約20分かかる国際会館-京都間ならもっと特急が使う人がいるというのです。もちろん、特急を使えば料金収入が入ります。烏丸線から奈良や伊勢志摩方面へのアクセスも向上します。都心の地下鉄の駅から郊外の私鉄まで直通の特急があるのですから、京都も同じようなことができると考えています。

 さて、近鉄特急が京都市営地下鉄に乗り入れるための投資額はいくらぐらいでしょうか? 大塚教授によれば、安全装置やホームドアの回収で数十億円かかるとしています。特急料金を400円とし、1日10本程度走らせるとすれば、10年余りで回収することができるとしています。

 実はこの案、京都市交通局も検討していたのです。2000年に近鉄の急行が乗り入れるようになったとき、特急についても考えられていたようです。詳しいことは資料が残っていないため分かりませんが、結局見送りになりました。現時点では、新型コロナウイルスの影響で特急を減らしているため、実現は難しいとしています。

 正直言って、京都市交通局が厳しい状態にある現時点では近鉄特急の烏丸線乗り入れは難しいでしょう。当面は烏丸線との乗り換え駅、竹田など、近鉄京都線の主要駅に通勤時間帯の特急を停めるところから始める段階です。
(参考:まいどなニュース https://nordot.app/822366195191054336)

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京都市交通局、2024年度ごろに値上げで初乗り250円

 京都市交通局の経営が厳しいことは以前にも記事にしましたが、一日乗車券等に続いて、正規の地下鉄、バスの運賃も値上げする方針です。

 値上げは2024年度ごろに行います。現在の地下鉄の初乗り運賃は220円、市バスは均一区間で230円ですが、地下鉄は30円、市バスは20円値上げして、初乗り運賃を250円にします。かなり高い初乗りとなりますが、これが実現すれば、単年度で地下鉄は26億円、市バスは16.4億円の増収効果が見込まれます。

 地下鉄は2021年度に経営改善についての計画策定が義務づけられる経営健全化団体に転落します。市バスは2023年度に経営健全化団体に転落する見込みです。ところが、経営が安定することを目指して、先ほど述べた値上げのほか、ダイヤ改正などの経費節減策も合わせて行うと、地下鉄は2024年度に(地下鉄は値上げしなくても利用者が回復すれば2024年度には経営健全化団体から脱却できるようですが、最大1377億円の累積資金不足が見込まれます)、市バスは2027年度に経営健全化団体から脱却できるとのことです。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF085BD0Y1A001C2000000/、https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF13567013082021000000/)

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和歌山電鐵、今度は幼児と一緒なら500円

 1年前の秋から冬にかけて、子供とセットで1日乗り放題300円という格安のフリー切符をつくった和歌山電鐵。それよりか規模は小さくなりますが、和歌山電鐵は幼児とセットなら安くなるフリー切符を発売しています。

 それは8月13日から12月31日まで2000枚限定で発売している、「貴志川線1dayスマイルパスポート」。大人1人と幼児2人までが利用できる1日乗り放題の切符で、500円です。通常の1日乗車券は800円(幼児2人まで一緒に乗ることができます)ので、37%安くなっています。

 確かに幼児と一緒ならお得な切符ですが、1年前のとは違って、小学生になってしまったら使えません。そういう意味では、スケールダウンしています。「すごい」と思わせる切符でなくなっています。
(参考:和歌山電鐵ホームページ https://www.wakayama-dentetsu.co.jp/2021/08/12/smile_passport/)

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烏丸線の新型車両に「おもいやりエリア」

 以前にも書きましたが、京都市営地下鉄烏丸線に新型車両、20系が入ります。烏丸線は開業以来、車両が変わっていませんので、40年ぶりの新型車両です。2022年春に営業運転の開始を予定しています。

 さて、その新型車両ですが、先頭の1号車と6号車に、「おもいやりエリア」という名前の多目的スペースがつくられます。ロングシートの座席を取り払い、中央についたてのような仕切りが設けられます。そのついたてには軽くもたれかかることができます。西武40000系の「パートナーゾーン」に似ています。

 ただその仕切りにも、京都らしいところもあります。仕切りの上部には、伝統産業の素材を飾り付けるガラス張りのスペースがあります。新型車両は2025年度までに9編成つくられますが(この9編成で10系の1次車を置き換えます)、9編成とも違う素材が飾り付けられます。第一編成には、西陣織と京友禅の生地が選ばれています。

 仕切り以外にも伝統産業が活かされています。交通局章は金属工芸、車両番号などの標記銘板は京象嵌、吊手は北山丸太と京くみひもです。釘隠しの技法も用いられています。これら伝統工芸を使った内装品は一般販売や「ふるさと納税」での出品も予定されています。

 なお、20系にはワンマン運転の機能が備えられています。ただし、今のところワンマン運転を行う予定はないとのことです。また、20系は10系と同じく、近鉄への乗り入れも行う予定です。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/109823、マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20210822-karasuma20/、https://news.mynavi.jp/article/20210817-1949130/)

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滋賀県が交通税を導入か?

 以前にも書いたですが、滋賀県は、「地域公共交通を支えるための新たな税制」を創設しようとしています。いわゆる交通税です。滋賀県税制審議会は4月、この交通税の導入に向けて議論を進めるという内容の答申を出しています。滋賀県も前向きで、滋賀県税制審議会に対して、秋までに課税方式などを諮問する予定です。このまま交通税ができれば、この滋賀県が初めての事例となるようです。

 そもそも、なぜ滋賀県は交通税というものを考えたのでしょうか? 新型コロナウイルスの影響で鉄道やバスの利用者は減り、存続の危機にあります。将来的には人口も減っていきます。そんな中で公共交通機関を維持し、利便性を向上させるために、新たに税を設定することにしたのです。

 公共交通の維持や利便性の向上のために税金を投入するのは、ある意味望ましいことです。社会的な便益が大きい以上、民間事業者の努力だけで維持させることは無理です。新幹線のような全国的な交通網ならともかく、地域のローカル線なら、国ではなく、県や市町村が主体となって負担すべき話です。あとは程度の問題で、需要が明らかに少ないのに、無理に鉄道を維持させるなどすれば、税金の無駄遣いになるだけです。
(参考:京都新聞ホームページ https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/591706)

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YouTuberとのコラボで水間鉄道、無料

 17日のことですが、水間鉄道は鉄道系YouTuberの西園寺氏とコラボして、「西園寺鉄道」を走らせました。

 「西園寺鉄道」のイベントが行われたのは17日の10時から17時までですが、この間、水間鉄道の運賃が無料となりました(バスは対象外でした)。また、臨時列車として、ノンストップの「特急西園寺」、「特急水間」が2本ずつ走りました。水間観音発貝塚行きの「特急西園寺」は、西園寺氏が車掌を務めます。出発前に配られる整理券が必要になります。整理券はグッズを購入した人がもらえます。貝塚発水間観音行きの「特急水間」は、西園寺氏の乗務はありませんが、「特急水間」限定の自動放送が流れます。「特急水間」は先着順で乗車できますが、人数が多くなると乗車人数を制限されることがあります。当日は水間観音隣接の車両基地も無料開放されます。運転台の見学やドアの開閉体験、車内放送体験ができます。普段車庫に留置している元東急7000系の撮影もできます。
(参考:水間鉄道ホームページ https://www.suitetsu.com/event/2021.0628saionzitetudou.pdf)

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近江鉄道、医療センターの前に新駅

 東近江市は、近江鉄道桜川-朝日大塚間に新駅をつくる構想を持っています。

 なぜ新駅をつくるのかと言えば、8月に蒲生医療センターがん診療棟ができるため。蒲生医療センターがん診療棟は近江鉄道沿いにできます。今現在、蒲生医療センターがん診療棟の最寄り駅は桜川。徒歩で15分かかりますが、新駅は蒲生医療センターがん診療棟から歩いて1分のところにできます。目の前です。東近江市は6月定例市議会の本年度一般会計補正予算案に調査費500万円を計上しています。

 ある程度需要のありそうなところなら駅をつくって、需要を拾っていくのもひとつの考えでしょう。
(参考:京都新聞ホームページ https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/571532)

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京都市交通局の一日乗車券等の値上げは10月

 京都市交通局の割引乗車券等の見直しについては以前にも書きましたが、その詳細について5月26日、京都市交通局から発表がありました。

 一日乗車券等は10月1日に値上げを行います。「バス一日券」は600円から700円に、「地下鉄・バス一日券」は900円から1100円に、「地下鉄一日券」は600円から800円になります。1700円の「地下鉄・バス二日券」は廃止になります。修学旅行用の一日乗車券も値上げされます。新型コロナウイルスの感染が広がる前は、バスの混雑が問題になっていました。しかし、この値上げではバスのほうが安く、地下鉄と組み合わせて移動することを促すことはできません。「バス一日券」を京都市民限定にして、「地下鉄・バス一日券」の値上げを抑えたほうが良かったのではないかと思います。

 またこれまで、「トラフィカ京カード」、「昼間回数券」、全国10種類のICカードによる乗継割引、「PiTaPa」の利用額割引、地下鉄と市バス、京都バスとの連絡普通券がありましたが、これを2023年4月1日に廃止します(地下鉄と京阪バス、京阪京都交通との連絡普通券は継続します)。「トラフィカ京カード」、「昼間回数券」は10月1日に発売を停止します。代わりに2023年4月1日から導入されるのが、地下鉄、市バス、京都バスの利用者にポイントを還元する登録型のサービス。登録には「ICOCA」か「PiTaPa」が必要で、ほかの8種類のICカードでは対応できません。詳細は後日発表されます。
(参考:京都市交通局ホームページ https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000284803.html)

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北神急行、大幅値下げで乗客1割増加

 北神急行が神戸市営地下鉄北神線となって1年が過ぎました。北神急行はどのようになったのでしょうか?

 実はこの御時世にもかかわらず、乗客が1割も増えたのです。どこも新型コロナウイルスの影響で鉄道の利用者は減っています。神戸市営地下鉄でも、ほかの線は2~3割も減っているのにです。

 なぜ増えたのでしょうか? 沿線の人口が増えたわけではありません。沿線の人口はこれまで通り減少傾向にあります。やはり大きいのは、大幅な値下げ。北神急行時代は、高額の整備費を返さないといけないため、谷上-新神戸間は370円、地下鉄とまたがる谷上-三宮間は550円もしました。それが神戸市営地下鉄になることによって、谷上-新神戸、三宮間が280円に下がったのです。

 さすがに利用者の少ない路線まで税金を投入するなどの方法で維持する必要はありません。バスなど需要に応じたレベルにすれば良いだけの話です。しかし、大都市近郊路線など、需要が多いにもかかわらず高額の整備費が災いして運賃が高くなるようなところでは、税金を投入して値下げするのも考えたほうが良いでしょう。
(参考:神戸新聞NEXT https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202106/0014377085.shtml)

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