東海、北陸、長野、滋賀の中小私鉄は廃止を考えず

 鉄道が本来の能力を発揮することができない路線について、適切な交通手段を模索する動きがあります。あまりにも鉄道の利用者が少なすぎて、鉄道の特性が発揮できないのです。

 とは言っても、地元自治体としては、鉄道がなくなれば困ります(その割には、鉄道維持のための努力を大してやっていないところが多いのですが)。やはり気になるのは、鉄道会社が廃止を考えているかどうかということ。その点では、中部地方のローカル私鉄はまだ何とかなるようです。中日新聞が愛知、岐阜、三重、福井、石川、富山、長野、滋賀の8県にある中小私鉄(国交省が地域鉄道事業者と定義している鉄道会社)26社に問い合わせたところ、26社全てが当面は鉄道を維持するとのことでした。一部区間の廃止を考えているところもありません。新型コロナウイルスの影響で3割ほど利用者が減っていますが、まだ何とかなるようです。

 ただ、全国的には、バスなどに転換することを考えている鉄道会社もいくつかあるようです。
(参考:中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/article/463273、国交省ホームページ https://www.mlit.go.jp/common/001259399.pdf)

| | | Comments (0)

神戸市交通局、2000形は3月中に引退&三宮付近バス110円

 神戸市営地下鉄西神・山手線は新型車両の置き換えが進んでいます。そして、最後に残っていた2000形車両も3月中に引退することになりました。2000形は1988年から1989年にかけて北神急行(現:神戸市営地下鉄北神線)の開業に備えて増備された車両で、4編成がつくられましたが、ほかの既存車両同様、置き換えが進んでいます。すでに2日から最後の1編成にラストランヘッドマークを掲出しています。また、4月10、11日には、名谷車両基地において、引退記念イベントが行われます。車両の見学、洗車体験、車両工場見学などができます。22日10時から23日21時の間に申し込み、応募多数の時は抽選となります。値段は中学生以上7200円です(大人1人につき子供1人まで無料)。

 さて話は変わりますが、4月1日から三宮付近で交通系ICカード(「PiTaPa」、「ICOCA」に限らず、「Suica」等でも構いません)を使った場合、市バス大人210円の運賃を110円に割り引きます(現金、磁気カードで払った場合や、子供等の乗車は割引の対象外です)。ただ、割引の対象は三宮から1キロほどの範囲なので、新神戸は割引の対象外となります。
(参考:神戸市交通局ホームページ https://www.city.kobe.lg.jp/a90404/769581657701.html、https://www.city.kobe.lg.jp/a90404/20220316704102.html、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2022/03/20/355372.html)

| | | Comments (0)

神戸電鉄、3月12日ダイヤ改正で細々と減便や区間短縮

 神戸電鉄も3月12日にダイヤ改正を行います。

 神戸電鉄は従来から利用者が減少傾向にあり、しかも新型コロナウイルスの影響でさらに利用者が減少しているため、運転本数や運転区間、列車種別の見直しを行います。特に利用者が大幅に減っている深夜においては最終を最大約30分繰り上げ、保守作業の時間を確保します。

 もう少し具体的に見ていきます。平日朝、有馬・三田線の三田発上り特快速1本を急行に変更します。特快速は2本になります。同じく平日朝、粟生線の粟生発上り急行2本と小野発上り急行1本を準急に変更します。これにより粟生線の急行はなくなります。このほかにも列車種別の格下げは行われます。

 本数の減便や区間短縮は朝夕のラッシュ時や夜間を中心に行います。昼間の本数が大きく減るというような目立った減便や区間短縮はないですが、細々と減便や区間短縮がなされます。
(参考:神戸電鉄ホームページ https://www.shintetsu.co.jp/release/2022/220209.pdf、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/115336)

| | | Comments (0)

京都市交通局、3月19日ダイヤ改正で地下鉄、バス減便

 新型コロナウイルスで頼みにしていたインバウンドが消え、経営に苦しんでいる京都市交通局。その京都市交通局ですが、3月19日にダイヤ改正を行います。

 簡単にダイヤ改正の概要を述べると、地下鉄は朝夕のラッシュ時の輸送力は維持しますが、利用状況に応じてダイヤの見直しを行います。夜間は減便します。バスも朝の通勤・通学時間帯や最終便は維持しますが、利用状況に応じて路線やダイヤの見直しを行い、車両数を削減します。民間バス事業者(京都バス、西日本ジェイアールバス)との連携強化も行います。一部路線において、他社のバスと共同で運行するのです。

 地下鉄は2回に分けて減便を行います。まず3月19日には21時以降に、烏丸線、東西線ともに2往復減らします。秋ごろからは、昼間時間帯において烏丸線、東西線ともに4往復の減便を予定しています。なお、始発や最終の時刻の変更はありません。

 バスで目立つのは急行系統等の廃止。2020年4月から断続的に運休していますが、急行系統等がなくてもほかのバスで十分対応できているため、急行系統等の休止を行います。深夜バスについても2020年4月から断続的に運休していますが、こちらも終電の繰り上げ等によって需要が減っていると考えられるため、廃止します。運行回数の多い路線を中心に、昼間時間帯以降にバスの運行間隔を広げます。2~10分程度拡大します。
(参考:京都市交通局ホームページ https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000293856.html)

| | | Comments (0)

嵯峨野観光鉄道、4月1日に値上げで880円に

 山陰線(嵯峨野線)の複線電化に伴って廃線になった保津川沿いの区間を観光目的の鉄道として再生した、嵯峨野観光鉄道。2013年度以降のインバウンドの波にも乗り、年間100万人以上の利用がありました。

 しかし、新型コロナウイルスの影響でそのようなインバウンド需要が消えました。2020年度の輸送人員は前年度の36%にまで落ち込み、約2.7億円の営業損失になりました(2020年度は約0.7億円の営業利益)。2021年度も状況は変わらず、営業損失はむしろ拡大しています。

 そこで嵯峨野観光鉄道は4月1日に値上げをすることにしました。1991年の開業以来初めての大幅値上げで、改定率は39.6%、現行630円の運賃が880円になります。250円の値上げになりますが、通勤通学客がいない純粋な観光鉄道なので、問題はないでしょう。新型コロナウイルスの前までは、外国人客が乗客の7割を占めていました。新型コロナウイルスが収束することが唯一の解決策でしょう。
(参考:嵯峨野観光鉄道ホームページ https://www.sagano-kanko.co.jp/img_news/1642492171366367.PDF、京都新聞ホームページ https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/714355)

| | | Comments (0)

近鉄、神戸市営地下鉄の駅業務を受託

 神戸市営地下鉄の駅業務が近鉄に委託されます。

 これは、神戸市営地下鉄の業務改善及び市民サービスの維持向上を狙ってのもので、委託期間はこの4月からの3年間です。近鉄ともう1社の2社が受託に応募し、学識経験者、弁護士、公認会計士、他公営交通従事者、交通局職員(2人)で構成された選定検討委員会によって近鉄が選ばれました。近鉄は神戸に拠点のない企業のため地元企業の観点からの評価は低いものでしたが、そのほかの点についてはもう1社よりも評価が高く、受託候補者に選ばれることになりました。

 いくら近鉄が阪神に乗り入れ、神戸でも近鉄の車両を見ることはできるものの、あくまでも他社の線路に乗り入れているだけの存在です。その近鉄が神戸市営地下鉄の駅業務を行うとは、意外です。
(参考:神戸市ホームページ https://www.city.kobe.lg.jp/a24278/kurashi/access/kotsukyoku/subway/news/2021/20211222_press.html)

| | | Comments (0)

三宮-神戸間にLRT

 神戸にLRTを走らせるという構想があります。

 LRTが走るのは、三宮と神戸の間。三宮からいったん南に向かい、阪神高速にぶつかったところから阪神高速に沿って神戸に向かいます。

 なぜLRTをつくるのでしょうか? 神戸の中心、三宮の復興を図るためです。阪神大震災以降、神戸はパッとしません。かつての神戸を取り戻すため、長い間必要性を認識していながらできなかった神戸市中心部の再整備を行うのです。震災前から構想があった三宮の再整備をようやく行うことができるようになったのです。三宮を中心に北野の異人街から旧居留地、元町などに至る回遊ルートを整備して、「歩いて楽しめるまち」を目指します。

 「歩いて楽しめるまち」をつくるためには、今の車中心の道路からの転換を図らないといけません。今は幅の広い道路が目立っていますが、段階的に車道を減らし歩道を増やします。最終的には公共交通機関以外は車道を利用できないようにします。その一環としてLRTがあるのです。

 もっとも、LRTは線路を敷けば終わりではありません。整備する工場も必要になり、三宮-神戸間といった短い距離なら非効率になる危険性もあります。神戸にLRTをつくるのなら、海岸線を地下鉄ではなくLRTでつくったほうが良かったのかもしれません。
(参考:産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20220112-RVOFEYGJYROTDAMJLNTXRVPYDE/)

| | | Comments (0)

神戸電鉄、粟生線志染-三木間増便の社会実験、2年延長

 神戸電鉄志染以遠は1時間に1本しかありませんでしたが、市民からの要望を受けて、三木市が費用を全額負担するというかたちで2020年3月から志染-三木間を1時間2本に増便する社会実験を行ってきました。社会実験は2年間限定で行う予定でしたが、三木市はこのたび、あと2年延長して2024年3月まで社会実験を延長する方針を決めました。新型コロナウイルスの影響を強く受けたこの2年間でも一定の効果があり(延長された区間の各駅の利用者の減少割合が、ほかの区間に比べて小さかったため)、その後の効果も見て判断したいからです。

 神戸近郊の鉄道で1時間に1本とはかなり厳しいです。それが神戸電鉄の現状なのですが、その現状を打破するため地元自治体が一定の負担をして改善を図るのも必要なことでしょう。年間4000万円でできるならば、高くはありません。
(参考:神戸新聞ホームページ https://nordot.app/839279782805127168

| | | Comments (0)

京都市地下鉄を亀岡経由で大阪に延伸?

 京都地下鉄は基本的には京都市内だけの路線。経営状態は厳しく、経営健全化団体に転落します。ところがこの京都市地下鉄を大きく延伸させることを求めている人物がいます。

 それは桂川亀岡市長。参考にした記事には簡単にしか載っていないのでよく分かりませんが、京都市地下鉄を民営化して、亀岡経由で大阪まで延伸させることを求めています。実現するとかなりの長距離地下鉄です。

 現在、亀岡と大阪を直結する鉄道はなく、将来もその予定はないのですが、かつて北陸新幹線が亀岡を通るという話がありました。その場合、亀岡には駅ができたので、北陸新幹線が亀岡と大阪とを直結する鉄道になったのです。北陸新幹線が亀岡経由なら、京都の街のど真ん中に莫大なお金をかけてトンネルを掘る必要がなく、美山町の環境アセスメントの問題も近くに駅ができることにより解決したかもしれません。また、京都に新幹線の駅を置くことができないので、京都府にとってはメリットが小さく、大阪府あたりに建設費の肩代わりをお願いできる理屈もつくることができます(逆に、京都に新幹線の駅ができる以上、京都府や京都市は十分にメリットを享受することができます。建設費を負担するのは当然ですし、美山町の環境の問題も自ら責任を取って対応する必要があります)。
(参考:京都新聞ホームページ https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/681922

| | | Comments (0)

大阪モノレール、12月11日から休日12分間隔に

 大阪モノレールは12月11日にダイヤ改正を行います。

 今回のダイヤ改正では、本線(大阪空港-門真市間)において、休日ダイヤ(11時~21時台)の運転間隔を10分から12分に変更します。この時間帯において、利用が減少しているからです。また、この5月から減便のため休止している千里中央-門真市間の区間運転列車(休日の夕方に設定)を廃止します。彩都線(万博記念公園-彩都西間)についても、休日ダイヤの変更があります。現在、12~14時台は20分間隔で運転していますが、その運行本数を増やして、12分間隔にします。反対に、10分間隔の11時台、15~21時台は12分間隔になります。

 なお、今回のダイヤ改正では、始発や最終の時刻に変更はありません。また、平日についても変更点はありません。

 話は変わりまして、大阪モノレールは11月1日から2022年2月28日までの期間限定で、2種類のモバイルチケットを発売します。モバイルチケットによる乗車券のデジタル化実証実験として行います。ひとつが「休日満喫1dayモバイルチケット」、もうひとつが「オフピークモバイルチケット」です。「休日満喫1dayモバイルチケット」は期間中の休日、始発から最終まで大阪モノレール全線に乗ることができます。値段は大人650円、子供300円です。「オフピークモバイルチケット」は期間中の平日のみ使うことができます。10~16時の間に入場し、16:45までに出場する必要がありますから、昼間限定です。「休日満喫1dayモバイルチケット」同様、大阪モノレール全線に乗ることができますが、大人限定の切符で、子供の設定はありません。値段は500円です。

 なお、これらのモバイルチケットは、駅では発売しません。購入及び利用には、「ジョルダン乗換案内」のアプリが必要です。また、自動改札を通ることができず、乗車時、降車時ともに有人改札を通り、駅係員の確認を受ける必要があります。駅係員は認証用スマートフォンを使って読み取ります。
(参考:大阪モノレールホームページ https://www.osaka-monorail.co.jp/monorailwp/wp-content/uploads/2021/11/20211112pressrelease.pdf、https://www.osaka-monorail.co.jp/monorailwp/wp-content/uploads/2021/10/20211020_2_pressrelease.pdf

| | | Comments (0)

より以前の記事一覧