近江鉄道、期間限定で全線乗り放題500円

 経営危機に陥りましたが、存続に向かって走っている近江鉄道。ただ、これからも存続させるためには、地元の支援が欠かせません。そこで滋賀県と沿線自治体の10の市町は、近江鉄道の利用促進を図るため、期間限定の「ワンコインスマイルきっぷ」を発売しています。

 もともと近江鉄道は週末(金~日と祝日)に格安の乗り放題の切符を発売しています。1日全線乗り放題で大人900円、子供450円なので、これでも十分お得です。八日市-近江八幡間の運賃は片道460円なので、これを往復するだけで元が取れますから。しかし、今回の「ワンコインスマイルきっぷ」はさらにお得です。大人は500円、そして子供は100円です。9月4日から11月3日までの毎週金~日曜日と祝日限定で、しかも数量限定なので、なくなり次第終了です。近江鉄道の有人駅窓口と車内で発売します。

 ただし、この期間限定の「ワンコインスマイルきっぷ」、利用者に制限がありません。地元住民でなくても、お金を出せば買えるのです。近江鉄道沿線の東近江市がこの秋に格安の一日乗車券を発売することは以前に記事にしましたが、まさか市民や沿線住民でなくても買えるとは思っていませんでした。ありがたい話です。
(参考:東近江市ホームページ www.city.higashiomi.shiga.jp/0000012080.html)

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「求む、車両」

 北条鉄道は法華口に交換設備を設け、9月1日にダイヤ改正を行い増発しました。

 北条鉄道の所有する車両は3両あります。いずれも1999~2001年につくられた車両です。北条鉄道は3両のうち2両を使い、あと1両を予備としています。ラッシュ時に増結することはできませんし、検査や故障のときに備えて予備ももう1両ほしいです。ところが新車をつくるとなるとお金はもちろんのこと(生産量が少ないので割高になります)、時間もかかります。メーカーへの依頼から製造まで5年かかるようです。そうなったらほかの鉄道からお古をもらうという方法がありますが(当然ながらつくられてから20~30年は経っています)、ここに問題があります。北条鉄道は非電化なので、地方のローカル電化私鉄のように大手私鉄から中古をもらうことができないのです。北条鉄道もすでにいろいろな鉄道会社に声をかけていますが、ほかの鉄道会社も車両に余裕がなく、話が進んでいないのが現状なのです。
(参考:J-CASTニュース https://www.j-cast.com/2020/09/12394042.html?p=all)

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近江鉄道の改良のためにかかる費用

 近江鉄道は廃止にならずに存続する方向で動いていますが、このままではいけません。今後のことを考えたら、改善が必要となります。

 まず要望の強い運賃の値下げ、通学定期券の値下げについては、値下げによって増収になる保証がないので、近江鉄道としては消極的です。ただし、東近江市のワンコイン乗車キャンペーンのように誰かが値下げ分を補填してくれるのなら、対応できるとのことです。割引切符等については増収や需要喚起ができるのならやっていきたいとのことです。

 近江鉄道の列車の本数は30分間隔の八日市-近江八幡間を除けば、1時間に1本しかありません。思ったよりも少ないです。増発が望まれますが、お金がかかります。通勤、通学時間帯に増発する場合、運転士を1人増やすのに年間500万円、車両を1編成増やすのに1.2億円かかります。電力を増強するために変電所を増設すると2億円かかります。ダイヤによっては交換設備を増強する必要が出てきます。さらにお金がかかります。また、運転士はすぐに増やすことができるわけではありません。運転士の養成には1.5年の年月と1000万円の人件費がかかります。抜本的な改善のためには欠かせませんが、今の厳しい経営状況ではなかなか難しいとのことです。

 スピードアップのためには、路盤改良や重軌条化が欠かせません。また、路盤改良や重軌条化は乗り心地の改良にも資することになります。しかし、最高速度を70キロから100キロに引き上げるためには、路盤改良に50億円(改良する長さは50キロ)、重軌条化に50億円(重軌条化されていないのは50キロ)が必要です。これも抜本的な改善のためには欠かせませんが、今の厳しい経営状況ではなかなか難しいとのことです。

 「ICOCA」導入などのキャッシュレス化もお金がかかります。初期費用が5億円以上、維持費用に年間1000万円以上かかります。これも今の厳しい経営状況ではなかなか難しいとのことです。

 近江鉄道から厳しい見解が出ていることから、地元としても及び腰になっているようです。ただ、お金をかけて抜本的な改善をしない以上、ジリ貧になってしまいます。せっかくある鉄道という資産を活かすためには、地元自治体が積極的に支援する必要があるでしょう。
(参考:滋賀県ホームページ https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/5195001.pdf)

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スルッとKANSAI、「2dayチケット」を4年ぶりに発売

 関西の五大私鉄や京阪神の地下鉄、それにバスまでが乗り放題のスルッとKANSAIの「3dayチケット」等は人気の商品でしたが、2016年に廃止されてしまいました。

 ところがこの切符、4年ぶりにこの秋、復活します。有効期間内なら任意の2日間乗り放題の「2dayチケット」として復活します。値段は大人4400円、子供2200円とこれまでより若干高くなっていますが、関西の38社局で使えます(スルッとKANSAI協議会に加盟していても使えない会社もありますし、使えるところでも近鉄青山町以東、壷阪山以南のように使えない区間が存在するところもあります)。

 販売期間や利用期間は関西で買うか、それ以外の地域で買うかによって変わります。関西では、「2dayチケット」が利用可能な区間の主要駅等で販売します。販売期間は9月1日から10月24日まで、利用期間は9月1日から10月31日までです。三重県を含む近畿2府5県以外の地域では、主要旅行会社やコンビニのマルチ端末等でバウチャーを買い、それを「2dayチケット」が利用可能な区間の主要駅等で引き換えます(引き換えることのできる駅は、「2dayチケット」販売駅よりかなり少なくなっています)。販売期間は9月24日から2021年3月14日まで、有効期間は10月1日から2021年3月21日までです。
(参考:スルッとKANSAI協議会ホームページ https://www.surutto.com/tickets/jp/、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/99393)

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信楽高原鐵道、信楽駅で超小型EV「COMS」のレンタル開始

 鉄道などの公共交通機関で出かけた場合、ネックになるのが目的地への足。駅から近いところばかりではありません。

 そこで、信楽高原鐵道はトヨタ車体の超小型EV、「COMS」を用意して、信楽を訪れた人に貸し出していました。信楽の観光地は駅から離れたところに多く、バスも充実していないのです。「COMS」は1人乗りのミニカーで(普通免許が必要です)、最高速度は時速60キロ、1回の充電で57キロ(JC08モード相当での走行パターンによるトヨタ車体の測定値です)走ることができるので、駅からのちょっとした移動なら使えます。車が小さいので、駐車スペースも取りません。

 2019年9月から信楽高原鐵道は「COMS」の運用実証実験をしてきましたが、8月3日から正式にレンタルを開始しています。信楽駅に2台置き、10:00から15:30の間、2000円で貸し出しています。なお、レンタルの予約は行っていません。
(参考:信楽高原鐵道ホームページ https://koka-skr.co.jp/news/archives/1305、トヨタ車体ホームページ coms.toyotabody.jp、産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/west/news/190921/wst1909210006-n1.html)

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北条鉄道の保安システムは全国初のシステム

 これまで北条鉄道には途中ですれ違うことができませんでしたが、このたびほぼ中間にあたる法華口駅に交換設備を設置しました。以前にも書いたとおり、9月1日にダイヤ改正を行い、平日のラッシュ時に5往復を増発します。昼間にダイヤの合間を縫って観光列車を走らせることもできます。

 さて、交換設備は線路を敷けば完成、というわけではありません。ちゃんと保安システムを整備しないといけないのです。昔はこういう駅には利用者が少なくても駅員がいましたが、人件費がかかります。信号を整備するのもコストがかかります。

 そこで北条鉄道が大手メーカーの協力を得てつくったシステムは、「票券指令閉塞式」という全国初のもの。どういうものでしょうか? 今どきのシステムなので、タブレットの代わりにICカードを使います。これが通行許可証の代わりとなり、これを運転士間で手渡ししたり、手渡す人がいなければ法華口駅の票券箱に入れたりします。北条鉄道の運行状況はこれまで通り北条町駅で統括します。新たな人員を増やすことなく、ほかのシステムより安い予算で導入することができたようです。国の幹線鉄道等活性化事業を活用し、かかった費用は国、兵庫県、加西市の補助を含めて約1.5億円です。なお、このかかった費用のうち1/3は北条鉄道の負担となりますが、これも加西市の企業版ふるさと納税で確保しました。

 北条鉄道も新型コロナウイルスの影響で通勤客が大きく落ち込むと見込まれています。しかし、この交換設備の設置で朝夕の利便性を向上させ、4000人の通勤客増加を狙っています。これまで車でJRや神戸電鉄の駅まで行き、そこから鉄道を利用していた人に北条鉄道も利用してもらうのです。2020年中は定期券購入時に商品券がもらえるキャンペーンも行います。
(参考:産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/region/news/200805/rgn2008050023-n1.html、神戸新聞NEXT https://www.kobe-np.co.jp/news/hokuban/202007/0013528230.shtml、railf.jp https://railf.jp/news/2020/08/20/063000.html)

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神戸市交通局&神戸電鉄、「おでかけ乗車券」を発売

 北神急行線は6月に市営化されました。それを記念して神戸市交通局は神戸電鉄と協力して、「おでかけ乗車券」を発売します。

 この「おでかけ乗車券」は、神戸と三田の間の買い物やおでかけ等での交流を促進させるためのもの。神戸市営地下鉄の北神線(谷上-新神戸間)、西神・山手線(新神戸-県庁前間)、海岸線(三宮・花時計前-みなと元町間)、神戸電鉄の有馬線(鈴蘭台-有馬温泉間)、三田線(有馬口-三田間)、公園都市線(横山-ウッディタウン中央間)が1日乗り放題です。発売期間及び通用期間は8月10日から10月11日で、神戸市営地下鉄及び神戸電鉄の有効区間の主要駅で発売します。値段は大人のみで、1000円です。

 三宮と三田を谷上経由で行けば、810円かかります。阪急とJRを乗り継いでも、610円です。それが1日乗り放題で1000円とは、結構お得です。
(参考:神戸市交通局ホームページ https://www.city.kobe.lg.jp/a90404/20200720.html)

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阪堺10月1日値上げ、230円に

 阪堺は大阪市南部と堺市北西部において、通勤や通学、観光の足として使われてきました。ところが長期的に利用者が減少傾向にあり、抜本的な解決策となるはずであった東西鉄軌道が選挙で否定され、どうにも行かなくなりました。ただ、東西鉄軌道を否定して堺市長(当時)になった竹山氏も路面電車の廃止には追い込みたくなかったのでしょうか、2010年度から10年間で50億円の支援をすることとなりました。

 支援により大阪市内と堺市内をまたがった場合の運賃の値下げ、低床車の導入、ICカードの導入、石津北の新設などの施策を行い、低迷していた利用者は増加に転じました。2009年度722万人だった輸送人員は、2018年度には820万人に増えました。しかしその支援も9月で終わってしまいます。そして今後もサービスの改善に取り組まないといけません。浜寺駅前の移設もこれに含まれます。ところが、今の210円の運賃のままでは、やっていけません。

 そこで阪堺は値上げをすることにしました。消費税率の変更によるものを除いては、1995年以来の値上げとなります。値上げ日は10月1日、新しい上限運賃は250円です。この数字は財政支援なしで黒字にするための金額ですが、これだと値上げ幅が大きいので、実際には230円とします。全線均一はこれまで通りです。

 また定期券は、通勤、通学ともに距離によって値段が変動するものでしたが、10月1日からこちらも均一になり、通勤定期は大人1か月9660円、通学定期は大人1か月5500円になります。9キロ以上乗車する場合はむしろ値下げになります。乗車する距離に関係なく値段は同じなので、事実上の全線定期になります。
(参考:南海ホームページ www.nankai.co.jp/library/groupinfo/news/pdf/200630.pdf、産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/west/news/200630/wst2006300035-n1.html)

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大阪モノレールの「サマー1dayパス500」は同伴の子供2人まで無料

 6月1日で開業30周年を迎えた大阪モノレール。7月1日から8月31日の間、1日乗り放題の切符、「サマー1dayパス500」を発売します。

 この切符、購入した日1日限り有効で(前売りは行いません)、平日は朝のラッシュ時に使えないように9時からの発売となっています(休日は終日発売します)。たった500円で大阪モノレールが全線乗り放題です。大阪モノレールで一番高い運賃は500円なので、区間によっては片道1回乗るだけで元が取れてしまいます。万博記念公園など、このパスを呈示することによって割引などの特典が受けられます。

 また、もうひとつうれしいサービスがついてきます。このパス1枚で、同伴する小学生の子供2人まで無料で乗車することができるのです。子供用の追加料金は必要ありません。夏休みに親子連れで遊ぶこともできます。自由研究などの宿題を片付けたりするのにも使えるかもしれません。

 なお、秋には開業30周年記念乗車券が発売される予定です。
(参考:大阪モノレールホームページ www.osaka-monorail.co.jp/info/ticket-151.html)

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水間鉄道、新型コロナウイルス終息祈念きっぷを発売

 水間鉄道は5月21日から、新型コロナウイルス終息祈念きっぷ「1日フリー祈念乗車券」を発売しています。

 この「1日フリー祈念乗車券」ですが、9月30日までの任意の1日に、水間鉄道全線が乗り放題となるものです。販売価格は300円なので、片道の運賃で1日全線が乗り放題となるお得なきっぷです。2000枚限定で、貝塚駅、水間観音駅、そしてインターネットでも販売します(送料や振込手数料等は別途かかります)。

 なお、以前記事にした最終列車の繰り上げですが、まだ継続中です。当面の間は貝塚発が22:55発、水間観音発が22:27発となります。

(追記)
 水間鉄道の最終列車の繰り上げは6月19日で解除され、平常運行となりました。
(参考:水間鉄道ホームページ www.suitetsu.com/event/20200521_2.pdf、www.suitetsu.com/event/20200521_1.pdf、www.suitetsu.com)

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