七隈線に福岡空港延伸構想

 七隈線が博多まで延びるのは2023年3月27日のことですが、さらに東に延びる話があるようです。

 どこに延びるのかと言えば、福岡空港。福岡空港にはすでに空港線が乗り入れていますが、空港線が乗り入れているのは国内線ターミナル。国際線ターミナルに行こうと思ったら、国内線ターミナルから出ている無料の連絡バスに乗るか、タクシー等に乗らないといけません。そこで七隈線は福岡空港の国際線ターミナルに乗り入れます。博多と国際線ターミナルの間は約3キロありますので、途中駅を設けるという話もあります。

 反対側にも延伸の話はあります。終着の橋本は、空港線の姪浜から約3.5キロ離れています。姪浜や橋本のある西区はファミリー層などで人口が増加傾向にあります。姪浜と橋本の両駅をつなげることを求める声もあり、福岡市はこちらも延伸を検討することを考えています。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20221121-OYTNT50071/)

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スカイレール、2023年末で廃止

 広島市安芸区の団地のアクセスとしてつくられた新交通システム、スカイレール。山陽線の瀬野に隣接するみどり口とみどり中央とを結ぶ1.3キロの路線で、急勾配を克服するため(麓の駅と高台の住宅地との標高差は約200メートルもあります)、ロープウェイと懸垂式モノレールとを足して2で割ったかたちとなっています。1998年8月に運行を開始し、運賃は大人170円、運行本数は平日約90便、休日約70便で日中は15分間隔です。

 ところがそのスカイレールですが、運営会社は2023年末で廃止するようです。維持費などの採算面が理由で、廃止後は電気バスによる路線バスを走らせる予定です。住民に対しては運営会社が12日以降に説明会を開く予定です。

 ほかのところに普及すればともかく、ここだけにしかない特殊な新交通システムなのでその分コストがかかったのでしょうか? 日々の営業ならともかく、開業なら20年余り経って必要となる大規模更新の費用は捻出できなかったのでしょう。

(追記)
 スカイレールの2019年度の輸送密度は1456人(同じニュータウン鉄道の山万は1092人です)、年間軌道収入は5800万円、営業赤字は9900万円です。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/732d9697ca2433d1e30fda54bd50055c88232fec、タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/skyrail2022/)

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ICカードならたったの10円

 1年前、とさでん交通など路面電車や路線バス等が日祝無料になりましたが、2022年もお得なイベントを行います。無料ではありませんが、お得な値段で乗ることができるのです。

 「日祝 電車・バス等運賃ワンコインデー」と名付けられたこのキャンペーンは、11月3日から2023年1月29日までの日祝(土曜日は対象外です)と12月30日から2023年1月3日までの年末年始に、とさでん交通など8社が運行している路面電車や路線バス、デマンド型タクシーにワンコインで乗ることができます。

 さて、ワンコインとはいくらのことでしょう。現金なら大人100円、子供50円です。そして、ICカードの「ですか」なら、何と10円です。普段通り、乗降時にタッチしたら、10円だけ引かれるのです。

 また、このキャンペーンでは、「ですか」の普及も狙っています。「ですか」は交通系ICカードではないので、高知だけしか使えません。その影響もあるのか、「ですか」の現在の利用者は約2万人に留まっています。このキャンペーンに合わせて、100円がチャージされた「ですか」を2万枚、無料で配布します。

 なお、このキャンペーンにかかる費用として1億2300万円を高知市が負担します。
(参考:とさでん交通ホームページ https://www.tosaden.co.jp/info/dtl.php?ID=1925&hdnSKBN=A、高知新聞ホームページ https://www.kochinews.co.jp/article/detail/580213)

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新しい乗りもの、DMVに乗る(2)

 今回の旅のメインは、2021年12月にデビューした世界初の乗りもの、DMVに乗ること。そのほか色々な予定を組み合わせた結果、始発に乗っていくことにした。泊まった宿は朝食も出るが、仕方がない。宿最寄りの阿波富田から始発に乗る。5:34発の阿波海南行きだ。阿波海南行きは1500形が1両で走る、ワンマン列車。1500形は1200形の座席を転換クロスシートにしたような車両だ(1200形はロングシートとボックスシートの組み合わせ)。1両とはいえ、座席は結構埋まっている。阿波富田で乗ったときは完全に暗かったが、だんだん明るくなっていった。

 阿南で降りる人が多く、車内は空く。再び混まないうちに朝食のパンを食べておく。空いていた車内が再び混むようになったのは、美波町に入ってから。由岐や日和佐などで高校生が乗ってくる。牟岐で降りるのもいたが、逆に牟岐から乗ってくるのもいる。終点の阿波海南の近くに高校があるようで(海部や宍喰には高校はない)、彼らは駅に着いても急ぐことなく、ゆっくりと降りる支度をしていた。

 阿波海南はDMVの乗り換え駅。その阿波海南に、場違いなスーツ姿の人がたくさん。聞いたところ、山形県からの視察とのこと。山形県議会議員や山形県内の市議会議員などからなる視察団だ。山形には寒河江線の終点左沢と山形鉄道の終点荒砥とを結ぶ鉄道構想がある。それにDMVを絡めようとしているのだ。ただ、遠いところから視察に来た議員の先生方には申し訳ないが、DMVを普通の交通手段として使うのは難しいだろう。議員の先生方がそうであるように(DMVがあることで視察地に選ばれ、現地のホテルや旅館に泊まり、お金を使ったことだろう)、人を集める手段と割り切ったほうがよさそうだ。公共交通手段ではなく、観光施設の一種なのだ。

 話を元に戻す。DMVがやってきた。3両あるうちの緑の車両だ。携帯の画面を見せ、車内に入る。予約のときに座席も決まり、代金もクレジットカード決済されている。乗ったのは私を含めて2人(途中でお遍路さんも1人乗ってきた)。DMVはマイクロバスを改造したものなのでキャパは小さいが、それでも充分のようだ。DMV乗り場は道路上にあるので、発車するとすぐに鉄道用にモードを変える。モード変換はすぐに終わり(議員たちはモード変換の様子を写真に撮っていた)、レールの上を鉄道車両として走る。空気ばねでないのか、レールの継ぎ目を拾って、衝撃が伝わる。DMVは途中に駅があるが、通常の鉄道車両に比べて車高が低いので、今までのホームは使えない。今までのホームの横にDMV用のホームを新たにつくっている。阿佐海岸鉄道の終点は甲浦。鉄道の駅だったところにモードインターチェンジがあり、再びバス仕様に戻す。鉄道車両だと絶対無理な急カーブ&急勾配を慎重なハンドル操作で下り、道路に出た。室戸岬方面のバスが出ている東洋町の道の駅に立ち寄り、そこで客を下ろしてから、DMVは終点の道の駅宍喰温泉に向かう。宍喰は徳島県、DMVはいったん高知県に入るが、再び徳島県に戻るルートをとるのだ。

 牟岐線は阿南までの本数は多いが、それより南は需要が少ないこともあり、列車の本数は少ない。そこで目をつけたのが、並行して走る高速バス。徳島バスなどが走らせている、難波と室戸方面との高速バスに目をつけたのだ。本来高速バスは短距離での利用はできないが、阿南以南に限りできるようにした。2022年4月からはさらに進めて、JRの切符でそのまま阿南以南に乗ることができるようにしたのだ。宍喰9:09発、難波行きのバスがやってきた。運転士に「鉄道開業150年記念秋の乗り放題パス」を見せると、浅川までの運賃、500円を払えばいいようだ。宍喰から牟岐まで本来700円かかるので、200円得したことになる。運転士は予約されていない席から座る席を割り当てた。昼行便なので4列シートかと思ったら、3列シートだった。牟岐で降りる。大阪方面に行く客はいたものの、私のように短距離での利用をする人はいなかった。牟岐からは鉄道に戻る。牟岐10:23発の徳島行きに乗る。1000形(座席配置は1200形によく似ている。そもそも、1200形は1000形を改造して、1500形と併結できるようにした車両である)の2両編成で、ワンマンではない。2両あるためか、お昼近くという時間の悪さか、徳島に近づいても空いている。

 徳島から三本松までは特急を使う。「うずしお14号」に乗るのだが、まだホームに列車はない。12:16に「うずしお11号」が到着し、たった7分後の12:23に「うずしお14号」として高松に向かうという慌ただしい特急だ。「うずしお」は基本的には2700系が使われるが、「うずしお14号」など一部の列車は2600形が使われる(185系が使われる列車もある)。元々2600形は2000系置き換え用として開発されたのだが、空気ばね程度では土讃線の急カーブに対応できないことがわかり、たった2編成4両だけが「うずしお」用として使われることになったのである。その後、土讃線用には制御付自然振り子の2700系が開発され、それで2000系を置き換えることになったのである。「うずしお14号」に乗ることで希少な存在の2600形に乗ることができた。普通列車が増える三本松で普通列車に乗り換え(ただし、残念ながらこちらはパターンになっていない)。待ち合わせの時間で牟岐のスーパーで買った日替わり弁当を食べる。鯖の塩焼きがメインの弁当だ。三本松から乗ったのは、1500形の2両編成で、こちらもワンマンではない。(続く)

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新しい乗りもの、DMVに乗る(0)

 10月13日から15日にかけて、「鉄道開業150周年記念秋の乗り放題パス」を持って、関西、四国方面に出かけてきました。その時の様子を明日から何回かに分けて書きます。

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熊本市交通局廃止か?

 熊本の路面電車は熊本市交通局が運営しています。ところが、その熊本市電、上下分離を行うようです。

 なぜ上下分離を行うのかと言えば、運転士の雇用問題があります。以前にも簡単に書きましたが、熊本市電の運転士は非正規職員なのです。人件費を抑制するために2004年度から正規職員としての採用を取りやめ、非常勤職員として採用してきました。それが20年近く続いた結果、2022年4月時点で85人いる運転士のうち81人が1年ごとに契約を更新する非常勤職員になりました。残る4人は再任用職員ですから、そのうち退職します。

 非常勤職員だと当座のコストは抑えられますが、身分や給与が不安定だと新たな人材の確保や技術の伝承に支障を来します。ただ、熊本市は行財政改革を行っているため、業務職員の正規採用ができません。そこで公益性、安定性、ほかの市の事例から、熊本市が出資する一般財団法人にするのが適当と判断しました。運行はこの一般財団法人が行います。運転士は一般財団法人の正規職員になり(給料水準は熊本市の正規職員より低いでしょうが)、事務職や技術職を含めて180人体制とします。

 インフラ部分については引き続き、熊本市が所有します。車両や施設は熊本市が保有し、一般財団法人に貸与します。車両の購入や施設の整備は公費で行います。こうなると交通局の役割は小さくなるので、交通局は廃止し(函館市は交通局ではなく、企業局交通部です)、ほかの公営企業に統合するか、市長部局に担当部署をつくります。

 熊本市は上下それぞれの収支見通しなどをまとめた最終報告をつくり、12月の市議会で示す予定です。早ければ2025年度に移行する予定です。
(参考:熊本日日新聞ホームページ https://kumanichi.com/articles/806396)

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一畑電車、10月3日ダイヤ改正で急行増発

 一畑電車は10月3日にダイヤ改正を行います。

 今回のダイヤ改正は平日のみで、休日は全く変わりません。どこが変わるのでしょうか? 大きなポイントは日中時間帯の普通の一部を急行に置き換えます。乗降人員調査での結果を踏まえたもので、松江しんじ湖温泉-電鉄出雲市間の3往復を急行にします。普通を急行に置き換えることにより、所要時間が9~12分短縮されます。なお、急行の前後のダイヤを調整して、急行通過駅の利便性にも配慮します。

 回送列車の種別変更も行います。4本を急行として走らせ、利用可能にします。利用状況を踏まえて、電鉄出雲市7:15発「スーパーライナー」松江しんじ湖温泉行きを4両編成から2両編成に変更します。
(参考:一畑電車ホームページ https://www.ichibata.co.jp/railway/topics/202209021625.html)

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島原鉄道等、「雲仙・有明スローラインきっぷ」発売

 先ほど、JR西日本から雲仙・島原方面へのお得な切符について記事にしましたが、地元の島原鉄道等も西九州新幹線に合わせて、お得な切符をつくっています。「雲仙・有明スローラインきっぷ」です。9月23日から2023年3月31日までの期間限定です。

 この「雲仙・有明スローラインきっぷ」は、諫早駅と島原半島対岸の港(長洲港、熊本港、三池港)のいずれかを通しで利用できる片道切符で、有効期間は2日間、しかも島原鉄道の区間は同一方向であれば何回でも乗降可能です。2日間有効なので、島原半島で泊まることもできます。

 「雲仙・有明スローラインきっぷ」は使う港によって3タイプに分かれます。長洲港を発着する「雲仙・有明スローラインきっぷA」は、島原鉄道諫早-多比良間と有明フェリー多比良港-長洲港間に乗ることができます。有明フェリー船内売店と諫早駅窓口で購入することができ、大人1430円、子供720円です。熊本港を発着する「雲仙・有明スローラインきっぷB」は、島原鉄道諫早-島原港間、島鉄バス諫早駅前-小浜-雲仙-島原港間と九商フェリー島原港-熊本港間に乗ることができます。九商フェリー熊本港窓口と諫早駅窓口で購入することができ、大人2180円、子供1090円です。なお、事前(前日17時まで)に電話予約すれば、無料で熊本駅発着のシャトルバスに乗ることができます。三池港を発着する「雲仙・有明スローラインきっぷC」は、島原鉄道諫早-島原港間、島鉄バス諫早駅前-小浜-雲仙-島原港間とやまさ海運島原港-三池港間に乗ることができます。三池港窓口と諫早駅窓口で購入することができ、大人3450円、子供1730円です。
(参考:島原鉄道ホームページ https://www.shimatetsu.co.jp/infos/detail/?id=497)

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島原鉄道、急行を廃止

 島原鉄道は、西九州新幹線が開業する23日にダイヤ改正を行います。

 今回のダイヤ改正の特徴は、休日ダイヤを設定すること。休日は通勤、通学の利用が見込めないためです。平日は上下67本(うち諫早-本諫早間25本)で変わりありませんが、休日は上下63本(うち諫早-本諫早間27本)に減ります。

 また、島原鉄道には急行列車があります。かつては国鉄の急行にくっついて博多まで走っていました。その急行が縮小し、現在は休日に上り1本のみ設定されていましたが、それがついに廃止されることになりました。通過駅の利便性の確保のためです。
(参考:島原鉄道ホームページ https://www.shimatetsu.co.jp/infos/detail/?id=491)

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福岡空港と福北ゆたか線を結ぶ鉄道、どのルートでも赤字

 福岡市営地下鉄空港線を延伸して、福北ゆたか線(篠栗)と接続させる構想があります。接続させる福北ゆたか線の駅は原町もしくは長者原、福岡空港と福北ゆたか線の駅との間をほぼまっすぐ結ぶのか、東平尾公園(Jリーグのアビスパ福岡のホームスタジアムです)やイオンモール福岡を経由するのかによって4つのルートが考えられています。つまり、福岡空港と原町をほぼまっすぐ結ぶAルート、福岡空港と長者原をほぼまっすぐ結ぶBルート、福岡空港と原町の間を東平尾公園、イオンモール福岡を経由して結ぶCルート、福岡空港と長者原の間を東平尾公園、イオンモール福岡を経由して結ぶDルートが考えられています。

 福岡県はこの4つのルートで採算性等を試算しました。建設期間は10年、開業は2040年度、延伸区間の運賃はJR並みの200円、地下鉄並みの300円、西鉄バス並みの400円の3パターンを考えています。しかし、どのパターンでも開業して40年経っても収支がいずれも赤字となる試算が出てきました。最も赤字額が少ないのは、福岡空港と原町との間をほぼまっすぐ結ぶAルートですが、それでも150~470億円の赤字となります。

 このような試算では、地下鉄の延伸は難しいでしょう。
(参考:西日本新聞ホームページ https://www.nishinippon.co.jp/item/n/969818/、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/121432)

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