2回目の万博、テーマは「食」?

 9月10日に、大阪・関西万博に行って来ました。閉幕にならないうちにそのときの感想を書きたいと思います。

 

 近鉄名古屋5:50発の急行に乗る。いつもなら伊勢中川で大阪上本町行きの急行に乗り換えるところだが、急ぐため大和八木まで特急に乗る。「ビスタカー」の2階席だった。朝の通勤時間帯だから途中から通勤客が乗ってくるかと思ったが、乗ってくることはなく、ガラガラのまま(大和八木からはそれなりに乗る人がいたが)。大和八木からは快速急行に乗る。一番後ろの車両は鮮魚輸送のための貸切車両で、魚のラッピングがしてあるが、行商人らしき人は見当たらない。大阪難波で大きな荷物をコインロッカーに入れ、スマホのフリー切符で地下鉄に乗る。どこに行くのかと言えば、万博。2回目の万博だ。

 地下鉄は大増発されていて大した混雑ではなかったが、万博は4月と状況が異なる。4月のときのように5分か10分で入る状況ではない。曇りとは言え、日差しもそこそこあるので、雨が降っていないのに、折りたたみの傘を使う(ただ万博に行った10日は曇りがちで、風も吹いていたので、ほかの日に比べるとむしろ涼しい部類と思われる)。レンタルの日傘もあるので、活用を考えたほうがよい。10:00で予約していたが、列が動き出したのは10:20、会場に入ったのは11:00になってからだった。意外と遠足の児童、生徒がいる。遠足があるのは前半だけではなかったようだ。

 ドイツ館に並ぶ。70分待ちとのことだったが、40分待ちで入ることができた。レストランに入ることも考えたが、混んでいるので、次のパビリオンに行く。次に行ったのはネパール館。パビリオンの建設が遅れ、会期の半分が過ぎてからオープンしたところである。並ぶ列はあったが短く、すぐに入ることができた。ここは2階がパビリオンになっている。美術品の展示がメイン(というか、それしかない)で、万博のテーマに沿っているかは疑わしい。それなりの規模の国ならともかく、そうでなかったらその国に関心を持ってもらうのが先決だ。パビリオンの1階部分はネパールの街並みを再現しているようで、レストランや売店になっている。そのうちのひとつで、カレーとナンを食べた。

 お昼の後は、トルクメニスタン館に並ぶ。トルクメニスタンは中央アジアの国で、かつてはソ連だったところである。パビリオンは国の威信がかかっているのか、かなりお金がかかっているようだ。90分待ちとのことだったが、30分待ちで入ることができた。中は国の成り立ちからのビデオと、国の産業の展示。日本語教育にも力を入れているようで、日本語の教科書の展示もあった。トルクメニスタン館を出てしばらく歩いて、列に並ぶ。チェコ館の1階がレストランになっていて、そこに付属しているテイクアウトの売店の列だ。ここの自慢はビール。のどが渇いていたので、注文する。おつまみとしてポークダンプリングというものも買う。紫キャベツのソースがかかった豚肉入りのじゃがいも餅といったところか? ビールを飲んだ後、チェコ館に少し並んで入る。らせん状のスロープを上がったら、レストランがある。こちらでもチェコのビールが味わえるのだ。なぜか1階よりかなり高いが、展望料金だろうか? チェコ館を出た後は西のほうに向かい、イタリア館の脇にあるスタンドで軽食を買う。パビリオンは人気でなかなか入ることはできないし、ジェラートも買うのに2時間待ちらしい。しかしその奥の軽食のスタンドはそれほど混んでおらず、10分ほどで買うことができる。たまごサンドを買った。トリュフが入った、大人の味だ。最後に大屋根リングに登り、万博を後にする。帰りの地下鉄も行きと同じ400系だったが、初めてクロスシートに座ることができた。

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中央線が止まり、多くの人が万博会場で一夜を過ごす

 夢洲で行われている大阪・関西万博のメインアクセスはOsaka Metroの中央線。夢洲に乗り入れる唯一の鉄道であり(夢洲に行く新たな鉄道構想については、別記事で書きます)、本数が多く、予約が要らないので、使いやすいです。バスに乗るだけのために「KANSAI MaaS」という独自のアプリを入れる必要もありません。高速バスの予約サイトならすでにあるのに、わざわざ独自のアプリを入れるという面倒なことはしたくありません。そういうわけで、地下鉄は来場者の7割を運んでいます。

 このOsaka Metro中央線ですが、8月13日、故障しました。21:28ごろ、コスモスクエア-大阪港間で第三軌条にトラブルが発生し、一時は全線で運転を見合わせました。しばらくすると夢洲-コスモスクエア間、阿波座-学研奈良登美ヶ丘間の運転を再開しましたが、コスモスクエア-阿波座間が復旧したのは、翌朝5:25でした。コスモスクエアからニュートラム、四つ橋線経由で帰ることはできたものの、夢洲方面からの折り返しを想定していないコスモスクエアの配線(ただし、逆に言えばよくそのような状況で折り返し運転をしたとも思っています)、新交通システムのニュートラムの輸送力を考えると、通常のように多くの人を運ぶことができません。そのため、多くの人が万博会場で一夜を過ごすことになりました。さらにその影響で、14日の万博の開場が遅れましたし、パビリオンの中には営業開始を遅らせたところもありました。

 なお、Osaka Metroは中央線などで終夜運転をしましたが、それ以外でも臨時列車を運転したところはありました。JR西日本では桜島線で臨時列車を走らせたほか、大阪環状線では終夜運転も行いました。阪急も14日1時ごろに臨時列車を走らせました。また、万博会場で一夜を過ごすというある意味貴重な出来事を逆手にとって、楽しんだ人もいたようです。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/expo2025/20250814-OYT1T50083/、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250813/k10014893741000.html、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF13AZF0T10C25A8000000/、https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF13B9B0T10C25A8000000/?msockid=14a30a4a6e7662f310461f4b6ffd6323、Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20250814_r4unkou_release.php?_gl=1*1d1dcnu*_ga*NzY4NTc5MjkzLjE3NTA1MTU1NDc.*_ga_LT5TV95QB9*czE3NTUxNjk1NjQkbzE3JGcxJHQxNzU1MTY5NzQxJGo1OSRsMCRoMA..&_ga=2.140403123.1622620681.1755169564-768579293.1750515547)

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大阪・関西万博に行ってきました

 18日のことですが、開幕したばかりの大阪・関西万博に行ってきました。いくつか気になったことを項目ごとに書いていきたいと思います。

 

(1)メインアクセスについて
 万博のメインアクセスは万博のメインアクセスはOsaka Metro中央線。バスで行く方法もあるが、完全に予約なしで乗ることができるのは地下鉄ぐらいだ。しかも、シャトルバスは桜島からのものを除いて結構高い。ただ、地下鉄は一本しかないので、混雑が予想される。本町からだと乗れないと思い、鶴橋で降り、千日前線と谷町線に乗って、谷町四丁目で中央線に乗り換えることにした。中央線のホームに着くと、すぐに列車がやって来た。近鉄の車両だ(帰りもOsaka Metroの車両だったが、新型ではなかった。新型に乗るのは万博が終わって空いてからか?)。さて、肝心の混み具合だが、頻繁に運転されていることもあって、それほど混んでいない。千日前線や谷町線のほうが混んでいる。話を中央線に戻す。コスモスクエアからは新規に開業した区間。先頭に乗ることができたので、運転席越しに前方を見る。運転士の真後ろではないので、カーテンは降ろされない。しっかりと新規開業区間を見ることができた。もっとも、この区間は全て地下なので、真っ暗なのだが。 

(2)入場について
 夢洲で地上に出ると、そこは万博会場。かなり無駄に歩かされるが、混雑したときに備えてのためだろう。ゲートに並び、荷物検査を受ける。空港での検査みたいなものだ。セキュリティチェックの後は、係員に入場券を見せる。入場券は紙ではなく、スマホに入っている。2025年の万博には、「紙の入場券」という概念はないのだ。入口付近ではみんなが一斉にスマホを操作するため、電波が届きにくいと聞いていたので、プリントアウトした紙を機械にかざして入る。列に並んでから5分余りで入ることができた。思ったよりもスムーズだ。

 会場は始まったばかりの平日ということもあって、混んではいない。快適に回ることができる。そこそこ来ているので、賑やかさもある。遠足の児童、生徒も多いが、彼らは一部を除いて早目に引き上げる。

(3)2025年の万博はスマホが使えるのが前提
 万博に行くことを思い付いたのが、行く5日前のことだったので、パビリオンの予約は3日前の先着順のものしかできなかった。3日前の早朝にひとつだけパビリオンを予約したが、入場して10分経つと、さらにひとつパビリオンを予約することができる。スマホを操作して、さらにもうひとつ予約することができた。ここ万博ではスマホを使いこなすのが話の前提であり、スマホが使えないと来場日を決めることすらできない。入場券も紙ではなく、スマホだ。一緒に行く人のうち、誰かひとりはスマホが使える必要がある。会場でもスマホはよく使うので、充電はしっかりしておくとともに、モバイルバッテリーも持って行くほうがよい。

(4)熱中症対策
 熱中症対策として、帽子は必需品。大屋根リングの下は陰になっているところもあり、歩きやすい(反対に大屋根リングは、日光を遮るものは何もないが、見晴らしが良い。昼間だけでなく、夜景も見ておきたいものである)。しかし、その万博会場も海のすぐ側にあるため、風が吹く。夕方や夜は意外に寒くなることもあるので、その対策も必要。

(5)会場内はひたすら歩く
 今回の万博では、会場内には興味のある乗り物はない(会場の外では新規開業区間はあるし、西九条で貨物線を通過する「エキスポライナー」は乗ってみたい)。愛知万博のように万博会場内に期間限定の鉄道ができるわけではない。万博会場はひたすら歩く。EVバスはあるが、会場の外周を走り、停留所も少ないので、あまり使えない。東西の端を急いで移動したいときに使う乗り物だ。会場内を気軽に使うことのできる乗り物が欲しかったところだ。

(6)万博の物価について
 万博の物価は高い。大体街中の物価の1.5倍か2倍ぐらいの感覚。どうしても国内のものと比較すると高く、腹立たしく思えるので、思い切って外国のものを食べるのはどうか? 外国に行くことを思えば安いはずだ。外国のパビリオンの中にはレストランのあるものもある。弁当やパンの持ち込みもできるので、お腹が空いたときのためにおにぎりやパンを持っていったほうが良い。また、熱中症対策には適切に水分を摂ることが重要である。水筒は必需品だが、会場の中でもペットボトルは売っている。値段も街中の自販機と変わらず、良心的だ。ちなみに私は、会場で買ったのは大豆ミートのチキンカツだけ。食感は普通の鶏と変わらなかったので、言われないと大豆とはわからない。結局、外国の食べ物は買わなかったので、次行く機会があれば、食べてみたい。

(7)トイレで気になること
 トイレに関しては、混んでいたのは夢洲の駅ぐらいで、会場は混んでいるようには見えなかった。ただ、ところどころに「オールジェンダートイレ」というものがあるが、あれは誰が使うのを想定しているのだろうか? ある意味、痴漢の温床になりそうな気がするし、せっかくのトイレなのに使いづらい。今のトイレが使いにくい人には身障者用のトイレがあるのだから、それを増やして対応したほうが無用なトラブルを回避できそうな気もする。

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激安フリー切符で近江鉄道旅(2)

 八日市で米原行きに乗り換えるのだが、乗り換え時間で訪れたのが「近江鉄道ミュージアム」。通りかかったときに、たまたまあることに気づいたのである。昔使われていた機械なども展示している。規模は小さいので、10分程度の乗り換え時間でも十分に見ることができる。八日市13:11発の米原行きに乗って2駅、五箇荘で降りる。五個荘(五箇荘は駅名で、地名は五個荘である)は近江商人を多く出したところで知られている。出発が遅かったので次の列車までの1時間しかないが、駅を出て観光に出かけることにする。とは言っても、五個荘の古い街並みは駅からかなり離れていて、昔の商人の家や博物館に入る時間はない(時間があれば入りたかった)。街並みを歩くだけで時間になる。

 五箇荘14:19発の米原行きに乗り、高宮で乗り換え。多賀線の列車は米原方面のとうまく接続するようにダイヤを組んでいるので、八日市方面からだと30分近く待つことになる。駅舎には彦根市が整備した待合室があるので、そこで米原で買った駅弁を食べることにする。買ったのは「湖北のおはなし」。元々分割民営化直後にJR東海が各駅にある駅弁業者につくらせたもので(当時は各駅で駅弁が売られていた)、値段は900円に統一されていた。「湖北のおはなし」は久しぶりだが、値段が1480円と高くなっていたのはともかく(発売当初からすると1.6倍以上)、容器も竹すだれから紙箱になっていた。これでコストを抑えようとしたのだろうが、結局はそれも実らず、やがて幻の駅弁となってしまうのだ。ただ、味は小海老が消えたぐらいで変わらず。

 多賀線に乗り2駅、多賀大社前に着いて、これで近江鉄道の全線に乗ったことになる。朝と違って雪は止んでいて、道路にあった雪も溶けている。普段通りに歩くことができる。ここまで来たので多賀大社を参拝して門前の売店でお土産を買って再び駅に戻ったが、次の列車(16:27発)までまだ30分以上もあったので、待合室で待つ。その次の列車で米原まで戻ったが、高宮のほか、運用の都合なのか彦根でも乗り換えがあった。米原からJRで名古屋に戻る。米原でも接続があまり良くなく、30分近く待たされたが、大阪方面からの新快速が到着する前に並んだので、楽に席を確保することができた。そして、その豊橋への新快速の車内で、「湖北のおはなし」のデザートとしてサイコロの中に入っていた、飴を食べた。

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激安フリー切符で近江鉄道旅(0)

 1月13日のことですが、近江鉄道に乗ってきました。

 明日から2回に分けて、そのときの様子を書きます。

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新しい「青春18きっぷ」を持って(2)

 先ほども書いたように、今回の「青春18きっぷ」は連続3日間有効の切符である。つまり、13日までしか使えない。最終日の13日、名古屋5:37発の始発に乗って、今度は西に向かう。大垣で乗り換え、米原からは新快速に乗る。姫路には9:42に着いた。

 姫路で姫新線に乗り換え。播但線と姫新線に乗るには、いったん中間改札を通らないといけない。これらの路線には無人駅が多く、複雑なJRの路線網では、きちんと運賃が収受できない。ところどころに中間改札を置くのは理解できる。姫新線の列車は、姫路9:50発の播磨新宮行き。2扉転換クロスシートという珍しい座席配置のキハ127系の2両編成だ。転換クロスシートは、乗り降りがしやすいように、進行方向左側が1人掛けになっている。20分あまりで本竜野に到着。たつの市の中心の駅なので有人駅と思ったら、この12月から「みどりの券売機プラス」はあるものの、無人駅になったとのこと。どうやら姫路を出たら津山まで有人駅はないようだ。

 駅を出て龍野の街を散策する。揖保川を渡ると古い街並みが現れる。その龍野の特産のひとつが、淡口醤油。関西の味に欠かせない醤油である。その淡口醤油の資料館があるので、入ってみる。入館料はたったの10円。企業の宣伝の意味合いもあるが、それでも安い。その後、「赤とんぼ」で有名な龍野出身の童謡作家、三木露風の生家にも入る。お昼はもうひとつの龍野の特産品、そうめんにする。龍野のそうめんの最上級、「三神」というものを出す店があるので、そこでお昼にする。12月なので寒いが、麺を味わいたいので、にゅうめんにせずに冷たいのにする。後はゆっくりと駅に向かえばよいかと思っていたら、途中で時間に余裕がないことに気づき、走って何とか間に合う。

 本竜野12:16発の播磨新宮行きに乗る。こちらもキハ127系の2両編成。播磨新宮で折り返して、姫路に行く。下校時間なのか、余部で高校生がたくさん乗ってくる。1時間に1本しかない時間帯もあるので、少し少ないようにも感じる。線路は高速化で改良され、車両も良くなったが、本数が少ないのは残念だ。姫路で降り、次に向かうは手柄山中央公園。かつて、姫路にはモノレールが走っていた。1966年に行われた姫路大博覧会に合わせて運行を始めたが、あまり利用者がいなかったようで、8年で休止してしまった。モノレールの遺構は今でも市内に残っているが、手柄山交流ステーションでは、手柄山に残っている駅舎を活用し、モノレールの駅の様子を再現している。それを見に来たのだ。元々はモノレールだけを見るつもりだったが、同じ建物にある水族館側から入ってしまい、お金を払って水族館も見ることにする。播磨の川や池などの淡水に生きる生物を中心とした水族館だった。さて、肝心のモノレールは2両編成、車内はボックスシートである。ダイヤは9時から18時までの運行で、20分間隔だ(春から秋にかけての日祝は15分間隔)。行きは手柄山まで歩いたが、帰りは手柄から山陽電鉄に乗る。セミクロスシートの車両だったが、車両の後ろ半分のクロスシートは後ろ向きになっていた。

 姫路のシンボルは姫路城。世界遺産にもなっている。今は1000円だが、大幅値上げの話もあるので、今のうちに行くことにする。鉄筋コンクリートで復元され、エレベーターまでついているお城と違い、姫路城は基本的には江戸時代のものなので、階段の勾配はきつい。本来、城というものは観光施設ではなく軍事施設なので、当たり前と言えば当たり前だが。天守閣のほか、西の丸もぐるっと回って帰る。駅でお土産を買い、新快速で帰途につく。姫路16:56発なので、大阪はちょうど夕方のラッシュ。さすがに混んでいる。しかし滋賀県に入ると空いていき、米原に着くころにはガラガラになった。
(参考:うすくち龍野醤油資料館と手柄山交流ステーションでもらったパンフレット)

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新しい「青春18きっぷ」を持って(0)

 11日と13日のことですが、新しくなった「青春18きっぷ」を持って出かけてきました。

 明日から2回に分けて、その時の様子を書きます。

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丹後の海に遊ぶ(3)

 ケーブルカーで山を降りた後、元伊勢籠神社(「籠」は「この」という)に参拝し、天橋立元伊勢籠神社11:23発のバスで伊根に向かう。宮津と伊根を結ぶバスは運賃が200円か400円に抑えられ、本数も1時間に1本程度ある。ローカルバスとは思えないほどの充実したサービスだ。普通なら値段は倍、本数は半分になってもおかしくない。とても民間バス会社だけではできず、地元自治体が補助しているのだろう。おかげで伊根は公共交通機関で充分行くことができる場所になっている。伊根町に入ってすぐが遊覧船乗り場の伊根湾めぐり・日出。12:00発の船に乗る。遊覧船は2階建てで、2階は屋根がない。幸い雨は止んでいるので伊根の舟屋を見るには2階のほうがよいのだが、えさ(「かっぱえびせん」)を狙う海鳥がいっぱい。鳥なので、当然落としものもある(被害に遭った人もいた)。海が荒れ、かばんが重くてバランスが取りづらいので、下の屋根のある席にする。オープンデッキなので、眺望も悪くはない。ところで、舟屋とは船のガレージみたいなもの。道路が整備されていなかった昔は、船が一番便利な乗りものだったのだろう。マイカーならぬマイ船だ。

 遊覧船は25分で港に戻ってきた。宮津方面のバスまで時間があるので、伊根までバスに乗ることにする。伊根までフリー切符で行くことができるのだ。10分近く遅れて来たバスは、細い道を通って伊根に向かう。海からではなく、陸からでも伊根を目指すのだ。伊根の舟屋を間近に見た後、バスで宮津方面に戻るのだが、長い行列ができている。これから伊根湾めぐり・日出に行くのに、伊根の時点で座れない人が出たのだ。幸い、伊根湾めぐり・日出からバスに乗った人はそれほど多くはなかった。その後は、天橋立元伊勢籠神社や天橋立ケーブル下を除いて乗り降りは少なく、1時間ほどで天橋立駅に着いた。ふと駅を見ると、見慣れない列車がいる。近づいて見てみたら、この10月にデビューしたばかりのJR西日本の観光列車、「はなあかり」だ。キハ189系を改造してつくった観光列車だが、3両ともグリーン車になっている。次の列車まで1時間以上あるので、ここでようやくお昼。あさり丼にする。どういうものかと思っていたら、あさりの卵とじが載ったものだった。駅前にある文殊菩薩を参拝し、お土産を買う。

 天橋立15:22発の西舞鶴行きに乗る。1両編成の転換クロスシートだが、ラッピングがしてある。中ほどに温泉に入っている絵が描かれているが、何のラッピングかはよくわからない。この列車で西舞鶴に行くが、途中雨が激しく降って景色が見づらかったところもあるので、引き返すことにする。すぐ時刻表を見て、計画を組み直す。宮津のひとつ手前の駅、栗田で折り返せばよい。西舞鶴16:37発は先ほどとは違って、「コミューター車両」。ただしトイレがあるので、朝豊岡から乗った車両とは違う。栗田からの折り返しは、水色のオリジナルの車両だった。

 西舞鶴に戻り、「秋の乗り放題パス」で名古屋に戻ることにする。最初に乗ったのは、西舞鶴17:55発の福知山行き。緑一色の113系2両編成だ。この113系、2両とも電動車なのでパワーはあるが、よく揺れる。車端部のボックスシートに座ったが、かなりの揺れだった。新型車両に慣れた身にとってはこたえる。綾部で乗り換え。山陰線の列車は向かいに停まっていた。223系の2両編成である。この綾部18:18発園部行き、途中までは順調に走っていたが、下山で停まる。ここですれ違うはずの列車が来ないのだ。なぜかと言えば、途中で鹿をはねたとのこと。鹿をはねたところで徐行するという条件で15分遅れで出発。しかも、対向列車が鹿をはねたところで後片付けをしたため、遅れはさらに拡大。園部で予定していた列車に接続しなくなった。園部では19:44発の京都行きに乗る。221系の4両編成。京都に近づく前に、天橋立で買ったばらずしを食べる。このばらずし、丹後地方に伝わる郷土料理で、鯖のそぼろが特徴である。予想通り、京都に近づくにつれ乗ってくる。亀岡で増え、嵯峨嵐山からは各駅で乗ってくる。時間が時間だけにインバウンド客は少ない。それ以外の日常の利用も根付いているのだ。国鉄時代の非電化のままでは使われなかっただろう。特急の待避駅が変更になったため、3分遅れで京都に到着。

 ダイヤが乱れていたのは山陰線だけではなかった。湖西線も強風で「サンダーバード」が迂回運転、普通も一部区間で間もなく本日の運転を取り止めるようだ。ただ、乗る琵琶湖線の列車には大きな影響はなく、米原で乗り換えることができた。米原からは313系、これを見れば名古屋に近づいてきたことを感じる。時間が遅いので米原で乗り継いだ客は少なかったが、大垣や岐阜で乗ってくる。お酒を飲んだのか、かなり大声で話しているのもいて、正直言ってうるさかった。

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丹後の海に遊ぶ(2)

 昨日(18日)のうちに福知山で買った一日乗車券を持って、京都丹後鉄道に乗る。豊岡6:17発の西舞鶴行きに乗る。2両編成で、後ろの車両はオリジナルの水色をベースにしたもの、前の車両は同じ転換クロスシートだが、水戸岡氏の手でリニューアルされた、「コミューター車両」だ。カフェオレ色がベースで、座席のモケットもいくつかのバリエーションがある。トイレは「コミューター車両」にはなく、後ろの車両のを使うことになる。豊岡を出てすぐ県境を越えるので、乗客は私を含めて2人だけ。雨が降り始めた。

 久美浜からは京都府。久美浜で1人降りたが、ほとんどの駅で少しずつとはいえ、乗ってくる。土曜日なので立つ人はいないが、平日なら通路までぎっしりだろう。2両編成になっているのは、この通学の高校生のためなのだ。1時間20分ほどで、宮津に到着。ここで高校生は降りる。私は乗り換え。宮福線開通に伴って増設したと思われる、奥の4番線に行く。宮津7:42発の福知山行きは1両編成。新しい車両で、車両の中ほどは転換クロスシートだが、扉の近くはロングシート。トイレもある。この福知山行き、各駅に停まるが、客の乗り降りはほとんどない。大江高校前や大江でも降りる客は見られない。乗っている高校生も福知山まで行くようだ。大江からは少しずつだが、乗ってくる客がいる。

 福知山で折り返し。いったん改札を出て、コンビニでコーヒーと蟹入りちくわを買う。これから乗るのは、「たんごリレー1号」、京都丹後鉄道内のみを走る特急だ。普段はKTR8000形(「丹後の海」、旧「タンゴディスカバリー」)が使われるが、週末を中心に元JRキハ85のKTR8500形が使われる。今日はキハ85が使われる日だ。「たんごリレー1号」は2両編成、前が指定席で後ろが自由席だ(JRに直通する特急ではないので、自由席がある)。持っている一日乗車券は特急の自由席にも追加料金なしで乗ることができるため、後ろの車両に乗る。京都からの特急がやってきて、乗り継ぎ客が乗ってきた。「たんごリレー1号」は発車した。早速検札があるが、車掌は先ほど乗った普通列車に(車庫のある)荒河かしの木台から便乗した女性だ。それにしても特急は速い。国鉄時代の古い規格ではなく、鉄建公団の規格なので、地形を気にせず進み、トンネルが多い。宮津に到着。宮津ではスイッチバックする。この「たんごリレー1号」は豊岡行き(網野からは快速)だが、座席の向きを変える人はいない。それもそのはず、宮津で降りなかった人は天橋立で降りた。次の駅ならわざわざ座席の向きを変えない。駅にはインバウンドの外国人観光客が多く、係員は英語で対応している。

 今日使っている一日乗車券は名を「海の京都 天橋立・伊根フリーパス1Day」と言い、京都丹後鉄道特急自由席乗り放題のほか、宮津桟橋-天橋立桟橋-一ノ宮桟橋間の天橋立観光船、天橋立傘松公園ケーブルカー・リフト、伊根湾めぐり遊覧船、宮津駅-伊根間の路線バスが乗り放題で、大人3550円。かなりお得な切符だ。ちなみに観光船、ケーブルカー・リフト、遊覧船、路線バスはいずれも丹後海陸交通のものだ。海のものも陸のものもある。まずは観光船に乗る。天橋立を近いところから見ることができ、しかもバスみたいに遠回りしなくても済む分、速いのだ。10:00発の一ノ宮桟橋行きは少し遅れてやってきた。客を乗せて出発。桟橋を出てすぐのところに駅と天橋立を結ぶ橋があるのだが、航行に支障するため、船が通るときは橋が旋回して通行できないようにしている。

 船は12、3分で対岸の一ノ宮桟橋に到着。少し山のほうに歩くとケーブルカー乗り場がある。ケーブルカーとリフトは並行して走っているが、雨が降っているので、リフトは休み。ケーブルカーは15分間隔。次は10:30発のはずだが、2分ほど早く発車。途中すれ違った便は混んでいたし、山上の傘松でも待っている人がたくさんいた。多いときは随時運行しているようだ。傘松に着いたらするのが、お約束の股のぞき。しかし、龍が昇っているようには見えなかった。(続く)

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丹後の海に遊ぶ(0)

 18日から19日にかけて、「秋の乗り放題きっぷ」を使って出かけてきました。その時の様子を明日から何回かに分けて書きます。

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