「スーパーおき2号」は1時間少々で津和野に着いた。津和野の直前まで登り坂が続くが、「スーパーおき2号」はすいすいと登る。気がついたら下り坂になっていて、津和野の町が見えていた。津和野は著名な観光地なのでここで降りるかと思っていたらほとんど降りない。混んだまま先に進む。益田からは山陰線。ここでも降りない。山陰線に入ると、「スーパーおき2号」はスピードを出す。線路が改良されているからで、本領を発揮する。外観はともかく、速さは特急だ。左には日本海が見える。ようやく出雲市で多くの人が降り、車内は空いた。暑かった車内も時折涼しさを感じる。冷房の効きが悪いのか? 12時を過ぎたので、ここでお昼にする。
米子に到着した。かつてあった駅舎は取り壊され、橋上駅舎になっていた。境線に乗り換える。境線は0番乗り場から出る。終着駅の境港は「ゲゲゲの鬼太郎」で町おこしをしているため、境線も「ゲゲゲの鬼太郎」の世界になっている。米子の0番乗り場も「ゲゲゲの鬼太郎」の世界だし、これから乗る米子13:37発の境港行きも後ろの車両は「砂かけばばあ」のラッピングをしている(前の車両は首都圏色)。前の車両に座る。キハ47の2両編成だが、真ん中に少しだけボックスシートを残して、後はロングシートになっている。ロングシートが多いのでほかの車両よりも詰め込みが利くが、古い国鉄型車両でもあるし、置き換えが望まれる。汎用性を考えると氷見線、城端線に入るような3扉転換クロスシートがいいが、境線専用にできるのならロングシートのほうがむしろ良い。
境港行きは発車した。各駅での乗り降りは意外と多い。降りる一方かと思っていたらそうではない。境線は「ICOCA」が使えるが、境港を除いては駅にはカードリーダーはなく、バスみたいに降りるときに先頭に行き、タッチして降りる仕組みになっている。ただ、定期券を持っているからか(境線の定期券は「ICOCA」に対応していない)、先頭まで行かずに後ろから降りるのも結構いる。紀勢線南部と違って利用者はいるのだから、各駅にカードリーダーを置いたほうが良さそうだ。また、遠方からの不正乗車対策のため、いくつかの駅でやっているように、米子にも中間改札を設けたら良い。改札には「ゲゲゲの鬼太郎」の世界を再現してもおもしろそうだ。境港市内に入ると、こまめにある駅で降りていく。境港は10分で折り返す。駅の建物を出るぐらいしかできず、再び同じ車両に乗る。境港14:36発の米子行きだ。帰りも行きほどではないが、途中での乗り降りは活発だ。このような状況から考えると、1時間に1本、時間帯によっては2時間間隔が開くのはせっかくのチャンスを逃しているようでもったいない。氷見線、城端線のようにJRから分離してでも利便性の向上を図ったほうが良さそうだ。JRは大き過ぎてそれなりに利用者のいる枝線を運営するのに向いていない。
米子からは「やくも22号」に乗る。「やくも」は新型車両の273系が使われるが、4両編成で走るので幹線の特急としては短い。ただ、今回乗った「やくも22号」は、運用の都合か、2本つなげて8両にしている。指定席を予約するときは、空いていそうな8号車にした。確かに乗ったときは空いていたが、終点の岡山で降りるときにはいつの間にか半分近く乗っていた。もっとも、5号車の4人掛けの半個室はガラガラだったが。ああいう特殊な席は知ってないと使えないのだろう。なお、273系は振り子式の車両だが、それを感じさせなかった。何も感じない、というのが技術の進歩なのだろう。
岡山からは新幹線に乗るのだが、お土産を買うための余裕時間を多めに取っていたので、いったん外に出る。何を見るのかと言えば、路面電車の建設現場。今は道路を渡らないといけないが、2027年3月には駅前広場まで路面電車が乗り入れてくる。横断歩道を渡る必要なく、駅を出たらすぐ路面電車の乗り場だ。駅ビルの2階に乗り入れるという、広島みたいなインパクトはないが、便利になるということは疑いない。今年2026年は新規に開業する区間はなく、次の新規開業はここ岡山だ。早いうちに乗りに行きたい。
岡山から乗る新幹線は、岡山18:33発の「さくら764号」、指定席を取っているので快適な4列シートだ。新幹線は新大阪までしか乗ることができない。ここが夕食タイムになる。夕食の駅弁は、「やくも22号」に乗る前に買った、「吾左衛門弁当」だ。かに寿司、大山おこわ、吾左衛門鮓がセットになった弁当だ。何にしようか迷うときにお勧めか? 新幹線と特急の旅は新大阪でおしまい。新大阪から米原までは新快速、そしてJR西日本のエリアから外れる米原でいったん改札を出て、最後は「ICOCA」を使って名古屋まで快速に乗って帰った。
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