「カンサイスルーパス 2dayチケット」で久々の旅(2)

 バス停の目の前が石山坂本線の駅。ちょうど石山寺12:29発の坂本比叡山口行きの列車が出ようとしていたが、それに乗ることができた。びわ湖浜大津を過ぎ、終点の坂本比叡山口で降りる。ここから比叡山へのケーブルカー乗り場へはバスが出ているが、江若交通は「カンサイスルーパス 2dayチケット」の対象外。10分ほどかけて坂道を登っていく。比叡山坂本ケーブルはケーブル坂本13:30発。晴れていたら琵琶湖や周囲の山が見えるのだが、台風前の雨のため、全く見えず。ケーブルには途中、2つの駅があるが、利用する人がいないので、通過。

 ケーブル延暦寺を出て、延暦寺の方向に歩いて行く。延暦寺は比叡山にある寺の総称で、東塔、西塔、横川の3地区に分かれる。比叡山坂本ケーブルから歩いて10分ほどのところにあるのが東塔だ。東塔の手前に入口があり、参拝料を払う。こちらも「カンサイスルーパス 2dayチケット」を見せると2割引になって、800円で済む。なお、本来の参拝料の1000円を払うのなら、交通系ICカードでも対応できる。またしばらく歩くと、メインの根本中堂に着く。ただし、根本中堂は改修中で、外観は見えない(参拝はできる)。東塔には根本中堂のほかいくつかお寺があり、そちらも歩いて回る。天気が良く、時間があれば西塔や横川に寄ってもよかったのだが、あまりにも状況が悪いので、東塔を見ただけで比叡山を下りることにする。シャトルバス(京阪バスの運行なので、これも「カンサイスルーパス 2dayチケット」で乗ることができる)に乗って比叡山頂に行き、ここからロープウェーとケーブルカーで降りる。これから乗るロープウェーとケーブルカーは京福の運営だが、「カンサイスルーパス 2dayチケット」の対象外。運賃900円は別払いとなる。比叡山から京都に行くには、直通の京阪バスに乗れば追加料金なしで行くことができるが、叡山ロープウェイと叡山ケーブルにも乗りたかったので、お金を払って乗る。風が強くなってきたので、一刻も早く比叡山を下りることにする。ロープウェーとケーブルカーを乗り継ぐのだが、接続は悪く、ケーブルカー乗り場で30分ほど待ってようやくケーブルカーに乗ることができた。

 叡山電鉄の駅は、ケーブルカーから少し歩いたところにある。少し早足で急いだら、八瀬比叡山口15:50発に間に合った。しかも、車両は楕円形の輪が特徴の「ひえい」。予想していなかった展開なので非常にラッキー。「ひえい」の出す独特な世界観を感じながら出町柳へ。出町柳からは京阪で三条に行くのだが、ホームに8000系が停まっていたので、3分間だけだが2階建ての1階部分に座って過ごす。その後、地下鉄を乗り継いで京都へ。

 京都からは京都17:16発の急行に乗る予定だったが、それだと大和八木で30分近く待たされる。そこで大和八木まで直前に出る特急に乗ることにする。特急ならば、車内での食事もしやすいとの判断もある。夕方の特急は帰宅の足として使われているようで、半分ほど埋まっていた。大和八木からは予定通り急行での乗り継ぎ。名張では2分の停車中に改札に行き、行きとは逆に2枚のフリーパスを自動改札機に通して使う切符を切り替えた。(続く)

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「カンサイスルーパス 2dayチケット」で久々の旅(1)

 かつて、関西の私鉄には五大私鉄や地下鉄などが乗り放題の「3dayチケット」等が季節ごとに発売されていましたが、ICカード化が進み、4年前に廃止されてしまった。ところがこの秋、乗り放題の切符が「カンサイスルーパス 2dayチケット」として復活したので、この機会に使うことにした。自宅近くのコンビニで引換券を買い、現地で引き換えるのだ。近鉄名古屋から一番近い引き換え駅は名張なので、そこまでは近鉄が期間限定で発売している「近鉄1dayおでかけきっぷ」と併用することにする。「近鉄1dayおでかけきっぷ」は前日までに買わないといけないので、事前に近鉄名古屋で買っておいた。

 近鉄名古屋5:50発の急行に乗り、伊勢中川で大阪線に乗り換えて名張に行く。ちょうど通学の時間で、高校生で混雑している。窓口で引換券を出すとすぐ「カンサイスルーパス 2dayチケット」を出してくれた。朝混雑している時間なので引き換えに時間がかかると考え、1本落として次の急行に乗る計画であったが、すぐに引き換えることができたので、名張まで乗った来た急行に再び乗ることができた。

 大和八木で乗り換え。竹田からは地下鉄に乗ったが、阪急にも乗りたかったので、四条で降りて、隣接する烏丸から京都河原町までの一駅だけだが、阪急に乗る。京都河原町からは歩いて祇園四条に行き、京阪で三条に行く。三条からは再び地下鉄に乗るのだが(京都市交通局の駅名は三条京阪)、次のびわ湖浜大津行きは15分後の三条京阪10:39発までなく、とりあえず来た六地蔵行きに乗って、分岐点の御陵まで行く。御陵に着いたが次も六地蔵行きなので見送り、その次にようやく来たびわ湖浜大津行きに乗る。先頭車の前向きのシートに座る。京津線は路面電車だが1997年の東西線開通によって、京都市内の部分が廃止され、地下鉄に乗り入れるようになった。路面電車が地下を走ってはいけないという決まりはない。郊外は乗り降りしやすいように地上を走り、地上を走ると渋滞する都心は高架や地下を走ってもよいのだ。京津線は御陵を出るとすぐに地上に出る。急カーブや急勾配があるが、直線区間では意外とスピードを出す。地上区間の駅では自動改札やICカードリーダーがあるため全ての扉が開く。駅はバリアフリーではないが、段差は少ない。ある意味京津線はLRTに近い、理想的な路面電車だ。ただ、地下鉄と京阪の2社にまたがるため運賃は異様に高く、並行するJRに比べて高くて遅いという致命的な欠点を持っている。大津の中心部に近づくと京津線は路上に出て、4両編成と路面電車としては異様に長い姿でゆっくりと走る。

 石山坂本線に乗り換えて終点の石山寺へ。そこから10分ほど歩くと、駅名の由来となった石山寺に着く。門前にある志じみ釜飯の店で昼にするが、注文を受けてから釜飯をつくるため、15~20分程度かかる。その間に石山寺を参拝する。「カンサイスルーパス 2dayチケット」を見せると、参拝料が100円引きの500円となった。おまけにコロナ退散ということでお札ももらう。参拝を終えて店に戻り、しばらくすると注文した志じみ釜飯が出てきた。小ぶりの茶碗で3杯ほどあるが、軽く平らげた。

 「カンサイスルーパス 2dayチケット」ではバスにも乗ることができる。石山寺からの帰りは目の前を通りかかったバスに乗る。石山方面にはバスが日中でも1時間に8本出ていて、便利。しかも12時台のバスなのに、混んでいる。急いで乗ったバスだが、次が京阪との乗換駅なので、降りる。フリー切符でないとできない芸当だ。(続く)

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「カンサイスルーパス 2dayチケット」で久々の旅(0)

 10月9日のことですが、4年ぶりに復活した「カンサイスルーパス 2dayチケットを使って、京都に出かけました。

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広電、終電を約30分繰り上げ

 広電は11月16日にダイヤ改正を行います。

 今回のダイヤ改正では、新型コロナウイルスの影響により利用者数が減少した現状に対応したダイヤとします。特に減っているのは日中や深夜時間帯です。平日も休日も同様です。8月時点でのデータですが、前年同月に比べて、日中は2~3割の減、21時以降は半減しました。

 そこで各路線の最終便運行時刻を概ね30分繰り上げ(始発の繰り下げは行いません)、利用実態に合わせて運行間隔を調整し、土曜日と日祝を同じダイヤで走らせます。大体1割ぐらいの減少です。例えば、2号線の広島駅発広電宮島口行きは広島駅23:26発から22:59発に27分繰り上げられます。反対の広電宮島口発広島駅行きは広電宮島口22:20発から21:52発に28分繰り上げられます。2号線の日中(10~16時台)の運行間隔は7~10分間隔(土曜、日祝は7~9分間隔)でしたが、それが7~11分間隔と若干広がります。

 広電としては当面は利用者数が新型コロナウイルス流行前の水準に戻らないと判断したためこのような減便を行ったのですが、利用者が回復すれば従来のダイヤに戻すとのことです。
(参考:広島電鉄ホームページ https://www.hiroden.co.jp/topics/2020/1016-1116dia.html、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65170230Z11C20A0LC0000/)

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「地域共通クーポン」でJR北海道1日乗り放題2000円

 「Go To トラベル」の「地域共通クーポン」で、鉄道会社のフリー切符を買うことができるところがあります。「地域共通クーポン」専用のお得な切符です。

 JR北海道も「地域共通クーポン」専用のお得な切符を売っています。「Go To HOKKAIDO 乗り放題パス」です。利用期間、発売期間ともに10月23日から2021年2月1日まで(ただし、購入する人の持っている「地域共通クーポン」の有効期間内に限ります)です。値段は大人2000円、子供1000円で、「Go To HOKKAIDO 乗り放題パス」1枚につき1000円以上の「地域共通クーポン」(利用エリアに北海道が記載された紙クーポンに限ります)が必要になります。つまり、大人の場合は「地域共通クーポン」2000円のほか、「地域共通クーポン」1000円と現金1000円(クレジットカード等、現金以外との併用はできません)の組み合わせでもいいのです。JR北海道の主要駅で発売しています。有効期間は1日限りです。

 それでは、「Go To HOKKAIDO 乗り放題パス」の内容はどのようなものでしょうか? 北海道内の普通、快速列車の普通車自由席が乗り放題となります。座席指定券を買えば、普通車指定席にも乗ることができます。ただし、特急列車は利用できません。特急に乗る場合は、特急券だけでなく、乗車券も必要になります。つまり、特急しかない石勝線の扱いはよくわかりませんが、「青春18きっぷ」みたいなものです。なお、この「Go To HOKKAIDO 乗り放題パス」は「地域共通クーポン」を使う特殊な切符のため、利用日の変更や運行不能時以外での払い戻しはできません。

 また、函館付近のJR、函館バス、函館市電、道南いさりび鉄道が乗り放題となる「Go To はこだてパスポート」というものもあります。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20201016_KO_goto.pdf)

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札幌市電は冬も窓を開ける?

 鉄道車両は窓が開いていなくても空気が入れ替わるようにつくっていますが、そうでない車両もあります。札幌市電です。札幌市電で稼働している車両は36両ありますが、1950、60年代に製造された古い車両には冷房の機能がなく、送風や換気もできません。暖房はシートヒーターが中心です。寒い北の国ならではのことで、寒さを防ぐことが肝心なのです。路面電車を運営する札幌市交通事業振興公社は3月から車内の窓を少し開け、2停留所ごとに乗降口の2か所を開放して強制的に換気しています。

 ところがこの手法、春や夏は問題ないのですが、秋や冬は問題です。札幌は1日の最低気温が氷点下になる冬日が年間120日以上あるからです。本当は新車を導入して換気できる車両にすればいいのですが、全てをすぐに入れ替えることはできません。寒い冬も、春や夏と同じように窓や扉を開けて対応せざるを得ないようです。寒いことは確実ですが、我慢しなければならないようです。
(参考:ニュースイッチホームページ https://newswitch.jp/p/23502)

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熊本市電に女性専用車両

 女性専用車両が全国各地で走っていますが、熊本市交通局も女性専用車両を試験的に走らせています。9月14日から12月28日の間、平日の7時ごろから9時ごろの間、上下合わせて8本(A系統が5本、B系統が3本)が該当します。

 さて、すでにお気づきでしょうが、熊本市交通局が走らせているのは路面電車です。JRや大手私鉄、地下鉄のように6両や10両といった長い編成ではなく、長くても2両編成です。女性専用車両は2両編成の低床車でのみ実施され、その後方の車両が女性専用車両となります。つまり、列車の半分が女性専用車両となります。

 1両で走っている便から女性が女性専用車両に移ってこない限り、前後の車両で混雑度のアンバランスな状態が出ると思われますが、どうなることでしょうか?
(参考:熊本市交通局ホームページ www.kotsu-kumamoto.jp/kihon/pub/detail.aspx?c_id=3&id=1110、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2020/09/02/338030.html)

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福井鉄道、路面電車の混雑緩和のために急行バスを走らせる

 福井鉄道は新型コロナウイルス感染症対策として、7月20日から当分の間(平日に限ります)、神明から福井城址大名町・田原町に直通する臨時急行バスを走らせています。

 臨時急行バスのダイヤは神明7:20発、福井城址大名町8:10着、田原町8:15着です(遅れることもあります)。このほかの駅には停まりません。この区間に有効な鉄道の乗車券(定期券、回数券、フリー券などを含みます)があれば乗車できます。もっとも、神明7:23発の急行に乗れば、福井城址大名町に7:47、田原町に7:54に着きます。バスと違って、遅れる心配はありません。時間に余裕があって座りたい人でなければ、バスを選ぶ可能性は低いでしょう。

 さて、このようにバスを路面電車の補完に使う話はほかにもあるようです。路面電車は車両が小さく、緊急事態宣言が解除されたので通勤通学客が戻ってきていて、車内が混雑するのです。そこで国交省は観光需要の低迷から稼働率が大幅に落ち込んでいる観光バスを活用することを考えています。

 実際に観光バスを使っているところもあります。熊本市交通局がそれで、4月下旬からバスを走らせています。平日の7時から9時まで10分間隔で、主な停留所の近くに設けた臨時バス停に停まりながら走っています。このバスのおかげで路面電車の乗車率は若干減っているようです。
(参考:福井鉄道ホームページ https://fukutetsu.jp/newsDetail.php?155、「鉄道ファン」2020年9月号 交友社

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JR北海道6日間乗り放題で12000円

 JR北海道は、新型コロナウイルスの影響で大きく減った交通需要や観光需要を取り戻すため、北海道の「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」を活用して、お得な切符をいくつかつくりました。

 まずひとつは、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」。JR北海道全線(新幹線を除きます)の特急自由席とJRバス(高速バスを除きます)が6日間乗り放題です。普通車指定席も4回までなら乗ることができます。発売期間は7月17日から2021年1月25日まで(利用開始日の1か月前から前日まで)、利用期間は7月23日から2021年1月31日まで(8月10日から19日、12月28日から1月6日は対象外です)。そして、肝心の値段は北海道の補助金があるため、50%割引となって12000円です(子供用はありません)。

 ただし、注意しなければならないことがあります。先ほども書いたように切符は前日までの発売で、発売箇所はJR北海道の駅などです。北海道内でしか買えないのです(道外で買えるのは奥津軽いまべつのみか?)。航空機などで北海道に着いてからでないと買えないのです。しかも、北海道からの補助金が上限に達すれば、発売期間中でも発売を打ち切られてしまいます(後で述べる2つの切符も同じです)。北海道に住んでいる人ならともかく、道外の人にとってはリスクが高いです。札幌から函館まで往復すれば元が取れてしまいますので、ビジネス需要で補助金を食い潰すかもしれません。

 二つ目は、「開業記念ウポポイきっぷ」。7月12日に白老にオープンした「ウポポイ」への割引切符で、札幌から白老までの特急自由席で往復することができます(日帰りです)。購入するときは「ウポポイ」の入場券あるいは事前予約が確認できるものを呈示する必要があります。発売期間は7月17日から8月30日まで、利用期間は7月23日から8月30日までで、「ウポポイ」の閉園日は使えません。値段は北海道からの補助金があるため、約30%引きの3800円です。

 この切符でお得なのは、小中学生。「開業記念ウポポイきっぷU15」を何と500円で買うことができるのです(「開業記念ウポポイきっぷ」1枚につき、4枚まで購入できます。中学生は学生証等を呈示する必要があります)。札幌に住む家族にお勧めの切符です。夏休みの思い出づくりに最適でしょう。

 最後に紹介するのは、「はこだて旅するパスポート(特別設定)」。函館近郊のJR、函館バス、市電、道南いさりび鉄道が乗り放題という、これまでも発売している切符ですが、北海道の補助金でお得になります。最大50%割引で、1日間用が大人1350円、子供670円、2日間用が大人1830円、子供910円です。発売期間は7月17日から8月31日まで(2日間用は8月30日まで)、利用期間は7月23日から8月31日までです。

(追記1)
 9月6日現在、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」 に関する補助金は6割以上を消化しているとのことです。

(追記2)
 補助金の枠を全て消化したため、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の発売は9月29日で終了しました。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20200710_KO_HOKKAIDO%20LOVE.pdf、https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Otoku/006417/、https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/news/pdf/20200907_KO_ticket.pdf、https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/news/pdf/202009291400_KO_ticket.pdf)

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阪堺10月1日値上げ、230円に

 阪堺は大阪市南部と堺市北西部において、通勤や通学、観光の足として使われてきました。ところが長期的に利用者が減少傾向にあり、抜本的な解決策となるはずであった東西鉄軌道が選挙で否定され、どうにも行かなくなりました。ただ、東西鉄軌道を否定して堺市長(当時)になった竹山氏も路面電車の廃止には追い込みたくなかったのでしょうか、2010年度から10年間で50億円の支援をすることとなりました。

 支援により大阪市内と堺市内をまたがった場合の運賃の値下げ、低床車の導入、ICカードの導入、石津北の新設などの施策を行い、低迷していた利用者は増加に転じました。2009年度722万人だった輸送人員は、2018年度には820万人に増えました。しかしその支援も9月で終わってしまいます。そして今後もサービスの改善に取り組まないといけません。浜寺駅前の移設もこれに含まれます。ところが、今の210円の運賃のままでは、やっていけません。

 そこで阪堺は値上げをすることにしました。消費税率の変更によるものを除いては、1995年以来の値上げとなります。値上げ日は10月1日、新しい上限運賃は250円です。この数字は財政支援なしで黒字にするための金額ですが、これだと値上げ幅が大きいので、実際には230円とします。全線均一はこれまで通りです。

 また定期券は、通勤、通学ともに距離によって値段が変動するものでしたが、10月1日からこちらも均一になり、通勤定期は大人1か月9660円、通学定期は大人1か月5500円になります。9キロ以上乗車する場合はむしろ値下げになります。乗車する距離に関係なく値段は同じなので、事実上の全線定期になります。
(参考:南海ホームページ www.nankai.co.jp/library/groupinfo/news/pdf/200630.pdf、産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/west/news/200630/wst2006300035-n1.html)

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