たべちゃんのヨーロッパ新婚旅行記(3)

 3泊したパリに別れを告げ、飛行機でヴェネツィアへ。本土と島を結ぶ長い橋を渡ると、そこがヴェネツィア。ヴェネツィアは、干潟の上にできた町。中世のころからの町並みと、たくさんの運河が印象的な、「水の都」。しかし、冬になるとよくアクア・アルタと呼ばれる高潮に悩まされるという。このアクア・アルタが町を襲うと、町一面が水浸しになる。観光スポットのサン・マルコ広場も、水浸しだ。

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 ヨーロッパの町には、中心となる教会がある。ヴェネツィアの場合は、サン・マルコ寺院だ。

 ヴェネツィアの繁栄の歴史は、828年にエジプトから聖マルコの遺体を持ち帰ったことから始まる。その遺体を祭ったのが、サン・マルコ寺院。この手前には、サン・マルコ広場が広がり、隣には、ヴェネツィア共和国の総督の住居兼政庁であるドゥカーレ宮がある。サン・マルコ広場を取り囲むように、新旧の行政館がある(今は、土産物屋やカフェが入っている)。高い塔は、町中に時を告げる大鐘楼だ。高さ96メートルの大鐘楼からは、ヴェネツィアの町並みが一望できる。

 さて、サン・マルコ広場を埋め尽くしているたくさんの鳩。昼間はこのようにたくさんいるが、夜になるとえさがもらえなくなるためなのか、どこかに行ってしまうようだ。


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 ヴェネツィアらしい光景。古い町並みと運河、そしてそれに架かる橋。


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 中世のころからの町並みが残るヴェネツィアでは、道路の幅が狭いため、自動車が使えない。車で来た人は、本島入り口のローマ広場(サンタ・ルチア駅近く)で、車を停めなければならない。その代わり、水上バス(ヴァポレット)が住民や観光客の足になっている(急ぐ人には、水上タクシーもある)。24時間運行されていて、本数も割合多い。停まる駅が少ない「急行便」みたいなものもある。運賃は5ユーロで、高め。乗り物に限らず、車が使えないヴェネツィアでは、荷物を荷車で運ぶため、物価は全般的に高いのだ。


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 ヴェネツィアといえば、やはりゴンドラ。当然のことながら、旅客でも貨物でもエンジンのついた船が輸送の主役だが、ヴェネツィア観光にはゴンドラは欠かせないだろう。

 私たちももちろんゴンドラに乗る。ラッキーなことに、ゴンドリエーレ(ゴンドラの漕ぎ手)のほかに、音楽家(カンツォーネを歌う歌手、アコーディオン弾き)も乗っていたので、にぎやかなゴンドラクルーズに。最初は知らない曲があったのであまり盛り上がらなかったが、後半になって知っている曲が出てくると、ムード満点。