たべちゃんのヨーロッパ新婚旅行記(6)

 ユーロスターに乗って着いたのはローマ。2000年以上の歴史を誇る、世界有数の都市だ。

 そのローマを、2回に分けて紹介する。

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 カトリックの総本山、サン・ピエトロ大聖堂。4世紀に建立されたこの大聖堂は、16世紀に大改築がなされ、現在の姿となった。あまりの壮大さに驚くばかり。この大聖堂のあたりは、実はイタリアとは別の国、ヴァチカン市国となっている。ただ、世界各国からの訪問者を歓迎する意味からなのか、ビザやパスポートは不要である(ただし、荷物検査はある)。

 サン・ピエトロ大聖堂の隣は、ヴァチカン博物館。システィーナ礼拝堂の壁面いっぱいに描かれたミケランジェロの「最後の審判」など、一流の画家の作品がある。とても1日では回りきれないボリュームらしいが、私たちが行ったときは閉館日のため見ることができなかった。残念である。

 時代はさらに遡る。


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 2000年ほど前、ローマはローマ帝国の中心地として栄えていた。現在では写真のように廃墟と化しているが、ここ、フォロ・ロマーノが市民のための広場だったのである。ローマ帝国が栄えていた時代には、たくさんの神殿や凱旋門などがあったのであろう。


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 ローマ帝国の市民の娯楽は、命をかけた格闘技見物。あるときは人間対人間、またあるときは人間対猛獣。戦いが終わるのはどちらかが死んだときだ。その競技場として1世紀後半に建てられたのがコロッセオ。

 ここもファロ・ロマーノ同様、ローマ帝国が滅びると忘れられ、建築に使われた大理石が建築資材として持ち出されてしまった。そのため、部分的にしか残っていない。ようやく19世紀になって歴史的価値が認められるようになった。


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 入場料を払えばコロッセオの中にも入ることができる。真ん中に通路みたいなのがあるが、そこが床だと思われる。周りを取り囲むのが観客席(身分や職業、性別の違いなどによって座る場所が細かく分けられていたようである)、床の下が猛獣を飼育する場所。天井には大きな布を張って、日よけにしていたようである。

 床と同じレベルに立つと、当時の歓声が聞こえてくるようだ。