ちょっと寄り道 福井の旅(1)

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 街づくりに優れた戦国時代の武将、金森長近が京都風につくった町、越前大野。周囲を高い山に囲まれ、碁盤の目のように道路が整備されているため、「北陸の小京都」とも言われている。

 先ほども述べた通り、大野の町は周囲を高い山に囲まれているため、古くから湧き水に恵まれている。市内にはあちこちに湧き水があり、市民や観光客に親しまれている。その中で最も有名なのが、昔はお城の御用水だった「御清水<おしょうず>」だ。また、湧き水を利用したお酒やそばも評判が良い。


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 曹洞宗の総本山として全国的に知られる永平寺。永平寺は1244年に道元が開創した、修行のためのお寺である。一般の人の座禅も認められているが、かなり戒律は厳しいようである。

 建物はすべて回廊で結ばれていて、参拝者は靴を脱いだまま参拝することができる。冬の寒さと雪の深さが想像できるであろう。


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 断崖から突き落とされて殺された僧の名前に因んでつけられた東尋坊。東尋坊には「自殺の名所」というあまりありがたくない言葉がついてまわるが、休日の昼間は観光客が多く、そういうイメージは全くない。もちろん、誰もいない冬の時期なら、そういうイメージが出てくるかもしれないが。

 東尋坊の近くには、明治時代に田んぼの中から湧き出たという芦原温泉、北前船で栄えた三国の町があるのでそれとあわせて訪れるのもいいだろう。