ちょっと寄り道 福井の旅(2)
このコーナーでは、福井を走る鉄道にスポットを当てて紹介したいと思う。
まずはJR。「サンダーバード」や「しらさぎ」などの特急列車が頻繁に走る北陸線のほかに、ローカル線の越美北線・小浜線がある。福井-九頭竜湖間を結ぶ越美北線は、もともと福井(越前)と美濃太田(美濃)とを結ぶ目的でつくられた鉄道だが、福井と岐阜の県境が完成しないままになってしまった(県境の区間はJRバスが運行されている(冬期は運休)が、これも廃止の見込みである)。現在、越美北線は九頭竜湖に因んで「九頭竜線」と呼ばれ、ディーゼルカーが1~2両で行ったり来たりしている。
福井と武生を結ぶ私鉄、福井鉄道。福井市内は路線電車になっており、大きな車体が道路の真ん中を走るようになっている。全般的に古い車両が多いが、最近は名古屋市地下鉄からの車両が入るようになり体質の転換を図っている。
経営が苦しく、一部区間の廃線が検討されていた京福電気鉄道。何とか地元の支援で廃線の危機を免れたと思った矢先に起きたのが、正面衝突事故。「70年も前の電車を使っているからいけないのだ」という批判もあるが、そういう車両を使わざるを得なかったところに苦しい経営事情が現れている。何とかこの危機を乗り越えてもらいたいものだ。
最後になったが、京福の事故で亡くなられた運転士の御冥福をお祈りする。(おわり)
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