たべちゃんの飛騨路旅日記(3)
2000年10月15日 白川どぶろく祭り
白川郷では、昔からどぶろくをつくる風習があった。明治時代になってからは許可を受けた業者以外の酒づくりは禁止されたが、ここ白川郷のどぶろく造りは伝統があるため特別に許可を受けてつくられることになった。白川郷のどぶろく祭りは9月末から10月半ばにかけて白川村の各地で行われるが、一番有名なのは10月14・15日に行われる白川八幡宮の「どぶろく祭り」である。
祭りの日は午前中に神輿が村を練り歩き、昼からは獅子舞の奉納が行われる。15:30になってようやくどぶろくが振る舞われる。どぶろくは甘く、かなりおいしい(飲み過ぎには要注意!)。昼から待った甲斐があった。
できたてのどぶろくを飲む↓
2000年10月29日 神岡鉄道
神岡鉄道は猪谷と奥飛騨温泉口を結ぶ第三セクター鉄道である。岐阜・富山県にまたがる鉄道であるため旅客の利用は少なく、神岡鉱山関連の貨物が主体の鉄道である。その神岡鉄道で「プリペイドカードが売られている」という友人からの情報があった。普通の鉄道なら、プリペイドカードが売られていても全くおかしくはないが、数えるほどしか客はいない神岡鉄道で売られているとは信じ難い。神岡に行くことにした。
駅員に聞くと、確かにプリペイドカードは売られていた。名前を「いろりカード」といい、神岡鉄道の10周年を記念して売り出されたそうである(「神岡鉄道 10周年記念」以外にはカードは売りに出されていない)。今はそのカードは売り切れてしまったので、いわゆる「幻のカード」となってしまった。ちなみに、使える駅は神岡鉱山駅ただ一つ(ほかの駅には駅員がいない)である。このカードを買った人はどんな人だろうか?
2001年1月15日 古川三寺まいり
「三寺まいり」とは、浄土真宗の宗祖親鸞聖人の御遺徳をしのぶために200年ほど前から行われ、命日(1月16日)の前夜に町内の3つの浄土真宗の寺を参拝するものである。明治時代、信州に出稼ぎしていた若い女性も正月には帰省し、彼女たちは着飾って三寺まいりをしたので、若い男たちはそれを利用して嫁探しをしていたことでも知られている。
町中には大きな和ろうそくが灯され、恋の成就を願ってたくさんの小さなろうそくが灯される。これらのろうそくが雪の夜を明るく照らすのであった。
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