たべちゃんの飛騨路旅日記(6)

2001年10月6日 飛騨小坂

 高山と下呂の中間にある飛騨小坂には、湯屋・下島・濁河の3つの温泉がある。去年の夏に濁河温泉(年間を通じて営業している温泉の中では、日本で一番高いところにある)に行ったので、今回は下島温泉に行く。

 下島温泉は、かつて御嶽山の飛騨側の登山口だったところである。温泉から少し歩いたところに大岩壁がある。高さ72メートル、幅120メートルのこの大きな岩壁は「巌立峡<がんだてきょう>」と言われ、県の天然記念物に指定されている。巌立は、今から54000年前の御嶽の大噴火で流出した溶岩でできたものである。大噴火によって、17キロも離れたここまで溶岩が流れてきたのだ。

 巌立峡の周辺は遊歩道が整備され、数々の滝を間近に見ることができる。紅葉の10月末から11月初めまでは「もみじまつり」も行われる。

2001年10月6日 朴の木平スキー場(丹生川村)

 10月にスキー場に行ってきた。と言っても、スキーに行ってきたわけではない。温泉のあるスキー場として知られている朴の木平スキー場では、オフシーズンのゲレンデを利用して、コスモスの花が植えられている。それを見に行ってきたのだ。

 広々としたスキー場に見渡す限りのコスモスの花。こんなにたくさんのコスモスを見ることができるところはそうないだろう。10月9日までは夜間のライトアップも行われている。

2001年10月21日 大白川露天風呂(白川村)

 午前中に用事を片づけ、午後からドライブ。目指すところは大白川の露天風呂。前日の20日は下呂温泉に行ってきたので、2日連続の温泉だ。温泉が豊富な飛騨ならではの話である。

 白川村の平瀬というところで国道から外れ、車がすれ違うのがやっとというぐらいの細い道を通る。トンネルもあるが、電気がついていない。そのような細い道を走ること30分、ようやく湖が見えてくる。大白川の源流にあるダム湖のほとりにある温泉が大白川露天風呂だ。露天風呂の目の前はダム湖の雄大な景色。温泉の湯も湧き出たものをそのまま使っているので評価は高い。なお、この大白川の湯は平瀬温泉まで引かれているようである。

 この旅日記を見て、「大白川温泉に入りたい」と思う方もいるかもしれないが、すぐに入りに行くことはできない。というのも、この露天風呂の2001年の営業は私が入った10月21日が最後だからである。営業を再開するのは雪が溶けた来年の6月である。つまり年に4か月しか入ることができないのだ。大白川に行くときにはこのことに注意されたい。

露天風呂の近くから見る、ダム湖↓

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2001年12月2日 宇津江四十八滝(国府町)

 紅葉の美しい時期に宇津江四十八滝に行ってみたいと思っていたが、結局行かないまま12月になってしまった。雪が積もってしまっては歩くことができないので、あわてて出かけることにした。

 入り口の駐車場で車を止めて歩く。宇津江四十八滝は特に大きな滝というものはないが、900メートルほどの間にバラエティに富んだ13もの滝がある。付近には、フィールドアスレチック・キャンプ場などのアウトドア施設のほか、今年2月にオープンしたばかりの温泉がある。ここで冷えた体を温めてから帰ることにした。

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↑たくさんの滝がある、宇津江四十八滝