広島の春と冬(4)
朝起きたら、頭が痛い。どうやら、風邪を引いてしまったみたいだ。そういうわけで、今回の旅の後半は、大変つらいものになってしまった。
瀬戸内海には小さな島が多く、船がたくさん行き交っている。山陽線で三原に行き、そこから船に乗る。海はとても穏やかで、昨日の天気とは大違い。とても同じ県にいるとは思えない。たったの35分で生口島の中心部、瀬戸田に着く。
上の写真は瀬戸田港の近くで撮ったもの。正面奥に見える島が愛媛県の大三島。そして、その手前にある小さな島(この写真ではかなり見にくいのだが)が、「ひょっこりひょうたん島」で知られるひょうたん島である。
港から参道を歩いて耕三寺に行く。耕三寺は、実業家であった耕三和上が、1934年の母の死をきっかけにしてつくった寺である。豪華な建物が多く、「西の日光」と言われる。境内には日光東照宮の陽明門を模してつくった孝養門など、日本の主な仏教建築を参考にしてつくられたものが多い。
耕三寺を見た後にお昼にしようと思っていたが、かなり混んでいたので、先に平山郁夫美術館に行くことにする。平山郁夫画伯は1930年にここ瀬戸田で生まれた。この美術館には、幼少のころから現在までの作品を、時代を追って紹介している。
帰りは、瀬戸田からバスで尾道に行く。5月に開通する「しまなみ海道」(尾道今治ルート)を部分的に使うルートで、1時間程度で尾道に着く。今度は全線開通した「しまなみ海道」を通ってみたいものである。
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