高知 ふたつの岬を巡る旅(1)
四万十川や足摺岬への観光の拠点となるのは中村。中村は、15世紀に応仁の乱を避けてここにやってきた貴族が京風の町をつくったことで知られている。バスの待ち時間を利用して、市内を散歩するのもいいだろう。
「最後の清流」として知られている四万十川は、川魚の宝庫である。川での漁だけで生活できるのはここ四万十川ぐらいだ。水が澄んでいることの証だろう。
土佐くろしお鉄道中村駅からバスで足摺岬方面に10分ほど乗ったところから遊覧船に乗ることができるが、その船の中から四万十川の漁師による伝統漁法を見学することができる。船の中で四万十川料理を味わうこともできる。もちろん、遊覧船乗り場近くの食堂でも四万十川の川の幸を味わうことができる。
足摺岬の灯台は高さ80メートルの断崖の上に、1914年に建てられた。それ以来、船の航行の安全にこの灯台は役立っている。上の写真は、日の出のころに撮影したものである。また足摺岬の近くには、四国八十八ヶ所霊場第38番札所の金剛福寺があり、多くのお遍路さんで賑わっていた。
あまりの険しさに、弘法大師も見残した、ということで名前が付いた「見残し」。ここの岩石は柔らかい砂岩からなっているため、波や風によって侵食され、岩が蜂の巣状になっている。遊歩道は一応あるが、かなり狭く、足元には十分注意されたい。
見残しには、竜串の漁港からグラスボートに乗って行くことができる。グラスボートとは、船の底が透明になっているもので、船内から海中の様子がわかるようになっている。色とりどりの熱帯魚がたくさん泳いでいた。
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