高知 ふたつの岬を巡る旅(2)
高知から東は、バスを乗り継ぎながらの旅。途中の後免<ごめん>-安芸<あき>-奈半利<なはり>間では、鉄道(土佐くろしお鉄道)の建設が進んでいた。来年の6月に開業の予定である。
安芸は、高知市の東約40キロに位置する小さな町で、今年も下位に低迷している阪神タイガースのキャンプ地としても知られている。
安芸の中心部から自転車(市役所隣の物産センターで借りることができる)で10分ばかり行ったところにあるのが「野良時計」。明治の中期に地主の畠中源馬が自作した時計が今でもきちんと動いている。その当時は、時計のある家は珍しく、あちこちにこのような時計台が見られたが、今では貴重なものになっている。「野良時計」の近くには武家屋敷があるので、それとあわせて訪れたい。
安芸からバスに乗ること1時間半、ようやく室戸岬に着く。岬から太平洋を見ると、空と海だけの世界だ。高野山金剛峯寺を開いた弘法大師は、室戸の雄大な空と海に感動して「空海」と名乗るようになったという。雄大な景色は、やはり人を動かすものだろうか。
薬王寺は厄除けで知られているお寺で、ウミガメで有名な徳島県の日和佐町にある。ここ薬王寺も四国八十八ヶ所霊場の札所となっていて、朝早くから多くの人が訪れている。私もいつかはこのような旅をするのであろうか?(おわり)
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