飛行機で行く九州の旅(4)

 翌朝の「つばめ4号」で私たちは鹿児島を後にする。この日から5連休ということもあって、車内は大混雑。発車30分前に駅に来たが、席に座ることはできず、ビュッフェで立ち続けることになった。もちろん、この日の朝食はビュッフェで買ったことはいうまでもない。沿線では2003年の九州新幹線(新八代-西鹿児島間)開業に向けて、工事が進みつつある。

 熊本からバスとフェリーを乗り継いで、島原港に到着。雲仙・島原では雲仙普賢岳の噴火から復興するためにいろいろな観光キャンペーンを行っていた。

Kyusyu41

 具雑煮(天草四郎が島原の乱の際につくらせたと言われている)の昼食後、お城と武家屋敷などを訪れた。知覧でも武家屋敷を訪れたが、雰囲気はそれぞれ異なる。島原のは道の真ん中に水路が流れているのが特徴である。昔、その水路の水は生活用水として使われていたようだ。

 島原市内には湧き水が湧き出るところが60ヶ所以上あり、今でも市民の生活に役立っている。


Kyusyu42

 雲仙は海抜700メートルの高原で、夏でも涼しく、明治時代には避暑地として上海や香港に住む外国人も訪れたことでも有名である。

 温泉街の中に活発に蒸気を吹き上げるところがある。硫黄の臭いもきつい。人はここを「地獄」という。江戸時代、キリシタンの拷問のためにこの地獄は使われた。今は散策コースとして整備され、多くの観光客が訪れるところとなっている。所々で名物の温泉卵が売られている。

 共同浴場に入った後、島原港に戻る。雲仙からの帰りは、島原半島に宿泊した人だけが乗車することができる無料バス「がまだす号」(5月31日までの運転)に乗ったのだが、乗客は私たち以外、誰もいなかったのは残念だ。