はじめての沖縄(1)

 まずは、那覇市内から。

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 沖縄にもかつては鉄道が走っていたが、戦争によって破壊され、鉄道のない県となってしまった。しかし、那覇市内の渋滞はひどく、ついにモノレールがつくられることになった。モノレールの名はゆいレール、那覇空港から那覇市内の中心部を通り、首里城に近い首里に至る約13キロを27分で結ぶ。日中は12分間隔で運転され、便利である。

 鉄道のなかった沖縄なので、券売機や自動改札機もはじめてだ。鉄道にはじめて乗る人のために電車の乗り方を書いた小冊子がたくさん駅にあったが、たくさんの人に利用される鉄道になってもらいたい。沿線にはビルや商店、住宅がほぼびっしりと立ち並び、潜在的な需要は大きいはずだ。今まで鉄道がなかったほうがおかしいぐらいだろう。


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 「琉球は礼節を重んずる国である」。門に掲げられている額にはそう書かれてある。ここは守礼門、首里城にある門の中でももっとも有名なものと言っていいだろう。

 首里城は、400年ほど栄えた琉球王国の中心であり、真っ赤な正殿が印象的である。正殿は中国の建築様式が取り入れられており、国王の象徴でもある龍が33匹棲んでいる。首里城の下に日本軍の司令部がおかれたこともあり、戦争で破壊されたが、1992年に正殿が復元され、世界遺産にも登録された。2000年の沖縄サミットの夕食会がここ首里城で行われたのは記憶に新しいところだろう。


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 首里城から南に下っていくと、石畳の道になった。かつて首里のあたりは、このような石畳の道が多くあったが、都市化が進んだためか今はここだけにしか残っていない。住宅も沖縄らしい赤瓦のものが見られる。もっとも、赤瓦の家も最近では少なくなっていて、台風に強い鉄筋コンクリートの一戸建て住宅が多いようだ。


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 那覇市内の中心部、国際通り。ここも戦争により破壊されたが、奇跡的な復興を遂げ、多くの店が立ち並んでいる。1車線しかない車道は車が数珠繋ぎになっていて、歩道にも観光客などがたくさんいる。

 国際通りの南側にはアーケードの商店街があり、活気にあふれている。第一牧志公設市場の2階にはなぜか定食屋が10軒ほどあり、ゴーヤーチャンプルーなどを食べることができる。