山陰・山口の旅(8)

 今回の「山陰・山口の旅」の最後を飾るのは、SLと古い電車の乗り比べ。特にSLのほうは初めての乗車なので、期待いっぱいである。

Sanin81

 15:00ごろ、SLがホームに入ってきた。C57を先頭に5両の客車(ちょっと豪華過ぎる気もするが…)をつないでいる。みな、SLや展望車の前で記念写真を撮っている。私も記念撮影。上の写真の真ん中に写っているのはさくしゃである。

 15:26、定刻よりも若干遅れて汽笛が鳴る。いよいよ出発。黒い煙を吐き、急な坂をあえぎながら登るSL。ときどき鳴る悲鳴のような汽笛。SLはこれからも人々に愛される存在であり続けるだろう。


Sanin82

 翌日、小野田線本山支線に行った。雀田と長門本山を結ぶこの支線には、「クモハ42」(上の写真はその車内)と呼ばれる1933年生まれの古い電車が走っている。もともと京阪神の急行電車(現在の新快速の先祖)用としてつくられた電車だが、今はこの区間でしか見ることはできない、貴重な存在である。いつまでも走り続けて欲しいものだ。(おわり)