97 東北 出会いと別れ(1)
ここは学校の廊下ではない。ここは野辺地駅、JRと南部縦貫鉄道を結ぶ連絡通路である。
南部縦貫鉄道は、旧式のレールバスが走る路線として有名であった。しかし、もともと利用者は少なく、1997年のゴールデンウィークを最後に廃止されることになった(正式には、一時休止の後に廃止になった)。南部縦貫鉄道は1日5往復、レールバスはキャパが小さいので(老朽化しているためもあって、40人しか乗ることができない。切符もその分しか売らない)、乗れない危険性もある。そこで、上野発の電車寝台特急「はくつる81号」に乗って、早朝の野辺地駅に降り立つことにした。この作戦は成功、7時55分発(始発)の切符を手に入れることができた。
レールバスは日ごろとは全く違う、たくさんの乗客を乗せて野辺地を定刻に出発した。しかし、重たいのであろうか、終点の七戸には5分ほど遅れて着いた。今、このレールバスはどこにいるのだろうか?
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